190406 デュラン・れい子 / 『日本人を操る8つの言葉』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★デュラン・れい子 / 『日本人を操る8つの言葉』
●日本も「若さ」に関心をもつ人が多いが、
日本人よりヨーロッパ人、ヨーロッパ人よりアメリカ人のほうが強いようだ。
●イタリアの25歳以下の人工は65歳以上の4分の1しかないといわれ、
「若年層後退化」という言葉さえ生まれているという。
●ヨーロッパでは、20歳過ぎたら年齢に関係なく友達である。
日本人のDNAを持つ私は、
時として年上を敬う儒教精神がモゾモゾしてしまうが、彼らは違う。
自分より長く生きてきたからといって価値のある人もいれば、
まったく価値のない人もいる、と考えているらしい。
自分より長く生きているという事実だけでは、
敬う気にはならないということでもあろう。
●「まだ、やったことがなくて」という言い訳
やったことがないなんて、
仕事だったら40歳になっても50歳になっても出てくるはずだ。
やったことがなければ自分で考えるか、
誰かに聞くかして出直してくるのがプロではないか。
●「身体髪膚(しんたいはっぷ)これを父母に受く。
敢えて(あえて)毀傷(きしょう)せざるは、孝の始めなり。」
●日本をよく知る親しい外国人に
「日本人の欠点は何?」と聞くと、異口同音に出てくるのが
「ディテールに凝りすぎる」である。
親しい人でなければ、絶対こういうことは言わない。
親しいからこそのホンネである。
外国人にはToo Muchに映ることもあるのだ。
●フランス 日本製品 トヨタ・ブランドの機械編み機が人気。
●あるアメリカ人「農耕民族と狩猟民族の違い」
狩猟民族は自分の追う獲物が頭の中になる、というのである。
つまり、人生や仕事の目標だろう。
獲物を手に入れたら、すかさず次の獲物を探す。
それが狩猟民族の特性だという。
農耕民族、特に”稲”という
手間ひまかかる農作業に喜びを感じて生きてきた日本人は、
稲を1本1本植え、
害虫退治、草取りと細かい手元の仕事の繰り返しで収穫を迎える。
●ヨーロッパで主食となっているパンの原料となる小麦は、
ほとんど手を加えないで育つのだ。
ある日本通
「小麦というのは、放っておいても育つんです。
幕末にアメリカ軍が長崎のどこかに小麦を蒔いた、という話がある。」
●原発事故について
「日本人って、新しもの好きなのかな。
それとも機械に弱いのかな?
それとも、機械に惚れちゃったのかな」
明治時代の人が蒸気機関車や電気や自動車を見て驚くだけでなく、
憧れを持ってしまったのではないか?
だから文明の利器は、スゴイ!”正しいもの”なんだという価値観が、
いつしか日本人の中に芽生えていったのでは?
「つまり信仰よね。一種の宗教。
文明の利器への信仰、崇拝。
原子力発電という最新システムへの、”盲信的な”崇拝。
そして、それが自分たちの生活を豊かにしてくれるという夢。
それが、原発に事故が起こすはずがないという妄想に繋がった、
そう私には見えるわ」
●日本に住みはじめて「いちばん困ったことは何?」
「電車に乗ってて、僕は今どこにいるか、わからないこと。すごい不安」
「最近の日本の駅って、どこも同じデザインでしょ?
外から見ていて区別がつかない。
駅に着いても、駅の名前が見えない」
「そのくせ、電光表示で『次の駅はどこ』とか、
『こちらのドアが開きます』とか、いちいち告げてくれる。
でも、自分が知りたいときに、表示が出てくるわけではない」
「問題は、それ!ずっと電光掲示板を見てなきゃいけないわけ」
●
「幸せですか?」
そう聞かれて、すぐ答えられますか?
「あれこれ考えるのは、おかしい」と笑われました。
なぜなら幸せかどうかは考えることではないからだそうです。
大震災や原発事故こそありませんでしたが、
フランスの失業率は日本以上ですし、
人々の暮らしは考えられないほど質素です。
しかし、ゆったりと”足ること”を知る・・・
という意味では、フランスの人たちのほうが、
日本の方々より、よほど豊かな生活を営んでいるように見えるのです。
(中略)
私(著者)には
”日本人は、何でも一生懸命やりたい民族なのだ”と映るのです。
ただ、そのやっていることが、目の前のことに気を取られているのか、
一生懸命皆がやっているのに成果として表れてこない。
経済的な数字だけではなく”幸せ感”にも繋がっていない気がするのです。
私は研究者でもないし、評論家でもありません。
だからこそ自分が見たままを感じたまま書いて、
日本の皆様の心の中の何かに触れてみたいと思ったのです。
お読みになって「ああ、そういえば、そうだな」
とお思いになる方がいらっしゃれば、うれしく思います。
#読書 #人生訓