190609 アル・ライズ / 『フォーカス!』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★アル・ライズ(著)、川上純子 (訳) / 『フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法』


●スピンオフ 3つの効用

(1)経営範囲を小さくする。


(2)社員の意欲をかき立てる。

 スピンオフは、CEOの椅子を増やす。

 そのぶん、社員のビッグチャンスも増えるのだ。


(3)「取引先とライバル関係になる」という問題を解消する。



●市場は、勝手には動かない。


 普通の電池しかなかった時代に、

 アルカリ電池がほしいと言った人間はいないのだ。


 市場に存在しないときには誰も求めなかった。


 まず製品ありき。それに続いて市場が動くのだ。


 市場のトレンドを追うということは、

 市場のリーダーの後を追うということだ。


 それでは永遠に自らがリーダーになれないことになる。

 つまり、大勝利を収めるチャンスを逃してしまうのだ。


 タイミングは何より重要である。


 早すぎれば、荒野をさまよう洗礼者ヨハネになってしまうし、

 遅すぎれば、落伍者になる。


 成功するためには、常に適切な製品をつくり、それに適切なネーミングをし、

 適切な場所に適切なタイミングで投入する必要がある。


 ある世代と次世代の間には溝がある。


 鎮痛剤市場で言えば、最初はバイエルが支配するアスピリンの時代だったが、

 次は、「タイレノール」を擁するジョンソン&ジョンソンが支配する、

 アセトアミノフェンの世代になった。



●「次世代」というコンセプトは、ほぼあらゆる企業にあてはまる。


 従来の「よいものを安く」戦略では、業界トップにはまずなれないが、

 次世代戦略ならそれも可能だ。


 先見の明のある競合相手は、

 溝の向こう側にしっかりとした上陸拠点を構築していく。


 エバレディが溝のこちら側で、よりよい電池の開発にいそししんでいる間に、

 デュラセルは溝の向こう側に、アルカリ電池という拠点を構築した。


 エバレディがリーダーシップを失ったのは、

 優れた電池が登場したからではない。アルカリ電池が登場したからだ。



●次世代と「戦う」か「乗る」かを分ける4つのポイント

(1)一番乗りできるか?


(2)その次世代市場に価値はあるか?

 最初から「次世代製品が価値あるものになる」と思う企業はない。

 野心を持ち、次世代製品がビッグビジネスになると想定することこそ、

 安全な戦略なのだ。


(3)適切な名前を見つけられるか?


(4)初手を変えないままやっていけるか?

 初手を変えずにこれまでのフォーカスを強化すれば、

 目まぐるしく移り変わる流行の中でも成功を手に入れ、維持できる。


 現実には、ぐずぐずと迷い、

 中途半端に革命に参加してしまうケースがあまりに多い。


 そして、どっちつかずになってしまい、フォーカスを失うのだ。


#読書 #ビジネス