190712 岸見一郎 / 『人生を変える勇気』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★岸見一郎 / 『人生を変える勇気 - 踏み出せない時のアドラー心理学』
●やる気が出ない(勉強しない)子ども
子どもが自分でしか解決できないことがあって、
それは他の誰も代わってくれない場合、今のケースでいうと、
勉強をしなければその結末は自分に降りかかるということを知らなければなりません。
一般的にいえば、「その結果が最終的に降りかかるか」、
あるいは「その最終的な責任を誰が引き受けなければならないか」を考えたら、
それが誰の「課題」かがわかります。
勉強する/しないは、このように考えると、
親の課題ではなく子どもの課題だとわかります。
およそあらゆる対人関係のトラブルは人の課題に土足で踏み込むこと、
あるいは、踏み込まれることから起こります。
子どもの勉強の場合も同じです。
親は子どもの課題である勉強には手出し口出しをしないのがいいのです。
誰にとっても人生は厳しいということを知るのは大切です。
そのために、親が何もしないことが結局は子どものためになるのです。
「急がば回れ」です。
●アドラーは、
対人関係の中に入っていく勇気は自分に価値があると思える時にだけ持てる
といっています。
自分に価値がなく、自分を好きになれないのは、親のせいではありません。
あなたが対人関係に入らないために、好きにならないでおこう
と決心したのだということを理解することが必要です。
それでは、どんな時に自分に価値があると思えるかといえば、
自分が貢献していると感じられる時です。
そう思えるためには、何か特別なことをしなくても、
自分が生きていることがそのままで他の人にとって喜びであり、
それだけで他の人に貢献していると実感することが必要です。
自分については、そんなふうに感じられないと思う人もあるでしょうが、
自分の家族や友人を好きであることには理由はないのではありませんか。
自分の家族や友人はその人がその人で「ある」ことがすべてであり、
一緒に生きることが自分にとって喜びであり、
喜びをもたらすことで貢献しているのです。
同じことを自分について考えていけない理由はありません。
自分が自分で「ある」だけで誰かにとっての喜びになっていて、
その意味で貢献しているのです。
他の人にもその人が貢献しているという事実を伝えることで、
対人関係に入っていける勇気を持てるように援助したいのです。
そのためにかける言葉は、「ありがとう」であり「助かった」です。
「ありがとう」や「助かった」は、
他の人を操作するために使われるほめ言葉とは違って、
貢献感を持てる援助をするための言葉です。
貢献感を持てれば、自分に価値があると思え、
対人関係に入っていく勇気を持つことができます。
そのような勇気を持てる援助をアドラー心理学では
「勇気づけ」と呼んでいます。
やがて、誰からも何もいわれなくても貢献感を持てるようになります。
#読書 #人生訓