190802 波多野卓司 / 『「ひとり会社」の起こし方・育て方』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★波多野卓司 / 『「ひとり会社」の起こし方・育て方〜1400人を成功に導いた起業塾のカリスマが教える!』



●フランスの作家 サン=テグジュペリ 『星の王子さま』の作家

「人間は何かの仕事に打ち込んで自分の命をそれと交換する。

(中略)交換後、彼らのもとには何も残らない。

 だが、そのとき彼らの手は、星で一杯だ」



●壁を乗り越えるヒント


 ささやかな成果をあげたとき、ささやかな失敗をしたときに、

 自分はどんなやり方をしていたのだろうか・・・、

 それらをいくつも挙げていきました。

 そしてその小さな一つひとつのできごとに共通して見えてきた

「自分の壁の乗り越え方」を「自分の持ち味」として、

 簡潔なキーワードにまとめていったのです。



●持ち味シートの作り方

(1)これまでの人生のささやかな成功体験を書き出します。


 短期的には失敗に見えても、

 長期的には成功への大切なプロセスだったと思えるなら、

 それも書き出しておきましょう。


(2)書き出した項目を並べて、

 なんとなく共通の「自分らしさ」だと思えるものを、

 同じグループに入れていきます。


 五つ前後のグループを目途にすること。


(3)同じグループの項目の中から

 自分らしさを「持ち味キーワード」として統合し、

 ズバリひと言で表現します(ここがもっとも重要)。


*この見つけ方は決してズレません。

 すべて自分がやってきたことですから。



●コンセプトの二つのまとめ方

(1)お客様は既存の商品・サービスに対して何を困っていますか

 (何を不満に感じていますか)?


(2)あなたの商品・サービスは、

 それをどのように解決するのですか?


・コンセプトづくりで決してはずせない二つのこと。

(i)「お客様の困りごと/お客様の不満」は、

 「既存の商品/サービスが満たせていない」ものであるということです。


(ii)「(1)と(2)は、

 一対一の対等な対(同じ大きさ)」であることです。


 つまり、「(2)によって、(1)の問題はすべて解決される」

 組み合わせであることです。



●未来を希望に満ちたものにするため、

 あなたにとって決して外せない選択は?


(問1)あなたにとって、

 なにより大切なこと(○○年後の希望)はなんですか?


「仕事はライフワークとして続けたい」

「子どもに寂しい思いをさせたくない」など


(問2)そのために必要なのに、

 手をつけていないことはなんですか?

(それをやらないと大切なことが満たせなくなること)。


「仕事の○○のスキルだけは、衰えないようにすること」

「最低限の子どもとの時間は、確保する方法を考えること」


(問3)さあ、いまから何に手をつけていきますか?


「○○のスキルだけは、○△な方法で磨き続ける」

「家族と相談しながら子どもの世話の分担法を決めていく」



●事業経営について

「もしも思いどおりにいかなくても、

 うまくいくまでやり通す覚悟はありますか?」


「それでもうまくいかなかったとして、

 挑戦したことを後悔はしませんか?」


「決して結果を人のせいにしませんか?」



●仕事に対する3つのリクエス

(1)あなたの理念を言語化しましょう。


(2)あなたが、苦楽をともにする仕事を周囲に伝えるための

 会社名・お店の屋号・ブランド名を考えておきましょう。

 もちろん、楽しみながらです。


(3)そして、名刺をつくりましょう。

 苦楽をともにするのにふさわしい、

 あなたらしい美しい名刺をつくりましょう。

 誰かと出逢うために。



●事業が成立する3つの要素

(1)お客様に喜ばれることで、

(2)あなたにできることで、

(3)他の人が提供できていないこと。



●プロセスを信じて

 目標を立ててプロセスを経て進む。


 目標通りには、いかない。


 プロセスは、苦しいものです。



 けれど、目標よりもプロセスは

 ずっとわが身に近いものでもあります。


 さまざまなプロセスが、身体の中を通っていきます。


 プロセスはおそらく、

 きっと目標への道筋を知っているのではないか。

 自分が考えていることでない本当の目標すらも、

 知っているのではないか。



●お買い上げ(サービス提供)の前後、

 つまり、お客様とのやりとりの一連の流れ


(1)お客様対応の準備をする。

(2)売り込む。

(3)お買い上げいただく。

(4)アフターフォローする。


 特に(1)と(4)に力を注ぎます。



●人は成長していくため繰り返す 4つの時期


(1)挑戦のとき

 何かをやる → 失敗する → 傷つく


(2)挫折のとき

 傷つく → 落ち込む → 硬直する


(3)養生のとき

 硬直する → ほぐれる → ゆるむ


(4)復元のとき

 ゆるむ → 立ち直る → やり直す



●経営に求められる 3つの指標


(1)売上・シェア

 同業者も含めた全体から見て

 あなたの売上・売上比率がどれくらいか。


(2)利益率

 売上から仕入れや外注費を引いた、あなたが稼ぐチカラ。


(3)回転率

 どれだけ効率よく少ない資本を稼働させて売上を上げられるか。



●商品力をさらに深めていくための 5つの視点


(1)NO、そしてYES

「〇〇な商品は売りません」とNOと言うことで、

 あなたの存在意義が明確になっていきます。


(2)希少・限定・地域・非量産


(3)前後を見つめる

 あなたの商品はその前後にも、誰かが関わっているでしょうか

(ほとんどの商品は、きっとそうです)。

 あなたの商品づくりは、その前後も見つめているでしょうか?



●商品力を正確に伝えるための 3つのポイント


(1)あなたの商品を「誰に」買ってもらいたいのか?


(2)あなたの商品の「特徴・機能」とは何なのか?


(3)あなたの商品の「お客様から見たメリット」は何なのか?


 ここで大切なポイントは(1)から始めること。


 次に大切なもう一つのポイントは、

「(2)特徴」「(3)メリット」をいっしょにしないことです

(商品の特徴をメリットだと勘違いしないこと)。



NPOの性質

(1)ニーズに基づく社会課題が明確なもの

(キーワード:社会課題)


(2)市民活動から始まり、周囲を巻き込むもの

(キーワード:市民活動/運動性/共感性)


(3)政策提言を行っていくようなもの

(キーワード:提言性)



●「がんばれる人が、そうじゃない人を支えればいいじゃないか」



●理念・行動・商品


(1)あなたの会社が、

 あなたとスタッフとお客様を照らす「理念」。


 あなた(の会社)は、

 この事業を通して何を貢献したいのですか(ミッション)。

 どこへ向かおうとしていますか(ビジョン)。

 判断の拠り所とする考え方はなんですか(判断軸)。


(2)「理念」に近づくための「行動指針」。


 あなた(の会社)が、

 ミッションに近づくための日々の行動はなんですか。

 ビジョンに近づくための日々の行動はなんですか。

 判断基準を体現する、日々の行動はなんですか。


(3)「理念」と「行動」をつないで実現する。

 あなたの「商品」はなんですか。


 あなた(の会社)の商品は、

 どんな人の役に立つのですか。

 こだわり(特徴)はなんですか。

 どのように役に立ちますか。



●会社の継続に向けて利益を見つめよう


・年間を見据えた月別(季節別)販促企画

(1)できるかぎり、季節変動をなくすこと。

(2)ピークの時期の売上をさらに上げていくこと。


・販促の採算ライン

 チラシ費用 <---> 粗利額


・コスト

「これはお客様にとって、価値を生み出している活動だろうか、

 お客様が対価を払う活動だろうか」ということです。


 それを仕分けしていかないと、

 知らず知らず「価値を生まない活動」で

 埋め尽くされていきます。


・資金繰り表をつくる

 毎月、

(1)繰越し高(手元金)

(2)その月に入るお金

(3)その月に出るお金

(4)繰越し残高((1)+(2)-(3)。翌月の(1))



●スタッフの主体性を醸成する 2つのポイント

(1)小さな成功体験の積み重ね

 まず目標は、ほどほどで。しかし、決めたらやりきること。

 達成体験がない人に、主体性は芽生えません。


(2)問題が起きたら現状把握から始める習慣づけ

 対策がわかっていても、

 まずそのスタッフと問題が起きた現場を見つめましょう。



●思想家 小林秀雄

「正しいことなんて、子どもでも言うさ」


 本当に、そうです。

 正しい方法を知るというのは、簡単です。


 いくらでも、それを教えてくれる人はいます。


 でも、正しいことを知っていても、その方法を知っていても、

 ただそれだけのことです。


 実際は、何が正しいのか、本当のことはわからない。


「正しさ」というのは、人を裁くということと、

 とてもつながりやすいのです。


 正しさで人を裁いても、関係は決してよくなりません。


 しかし、一つのことを決めたら、それをやり続ける人がいます。


 いいときも、悪いときも、同じ場所に立って繰り返す人がいます。


「これが正しい」なんて決して言わないし、

 むしろ「私のマネなんてしなくて いいんだよ」

 とでも言いたそうな佇まい(たたずまい)で、そこにいます。


 そのとき、その行為は、

 正しさにも似たチカラを備えるのではないでしょうか。


 たとえば、人の悪口を言わないこと。

 失敗したら謝ること。

 意見の違いは納得できるまで話し合うこと。

 つらそうな人がいたら声をかけること。


#読書 #ビジネス