190828 ジム・レーヤー / 『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』 読書グラフィ

読書グラフィ 今日読んだ本

★ジム・レーヤー、トニー・シュワルツ(著)、青島淑子 (訳) / 『成功と幸せのための
4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』



●フル・エンゲージメント

 朝は意欲に燃えて出社し、夕方には同じく幸せな気持ちで家庭を目指せること、

 そして仕事と家庭の間にはっきりした境界線を引くことのできる状態を指す。



●生活を変えるための3つのステップ

(1)目標を設定する。

 自分が大事に思っている価値基準に矛盾しないようにするには、

 どのようにエネルギーを使うべきか」を考える。


(2)真実と向き合う。

 進むべき道を明確に描き出すには、

 現在の自分を包み隠さず直視する必要がある。


 現在あなたはどのようにエネルギーを使っていますか。


(3)行動を起こす。

 自分の現在の姿と、「なりたい私」との溝を埋めていく。


 いいかえれば、現在のエネルギー管理のあり方を、

 理想的なエネルギー管理のあり方に近づけていくということだ。


 このステップの一環として、

 ポジティブなエネルギーの儀式(ルーティーン・習慣)を土台とした

「パーソナル・ディベロップメント・プラン」を立案する。



●人生があなたに目標を与えてくれるかどうかではなく、

 あなたが自分の心に深く根ざす価値観を実現する道具として

 人生を積極的に活用しているかどうかである。



●目標は、次の三つの変化を起こすとき、

 エネルギーの源泉としてより力強く、

 ねばり強く私たちの生活を支えてくれるようになる。


(1)目標の生まれた理由がネガティブなものから

 ポジティブなものへと変化するとき。


(2)目標が付帯的なものから本質的なものへと変化するとき。


(3)目標が自分に対するものから他者に対するものへと変化するとき。



●所得のレベルと幸福感の間には、ほとんど相関関係がないことが

 研究によって明らかになっている。

 1957年と1990年を比べると、

 アメリカでは一人あたりの所得が倍になっている(物価の上昇もあるが)。


 ところが、幸福感のレベルはまったく変わっていないばかりか、

 憂うつ感を覚える人が10倍近くにもなっている。


 離婚、自殺、アルコール中毒、ドラッグ中毒の件数も劇的に増加している。



ジョアン・キウーラ『仕事の裏切り』


「他人を助ける、苦しみを軽くする、長く続く苦労をなくす、

 誰かが健康になったり幸せになる手助けをする、

 美的または知的に人々を豊かにしたり、社会の環境を改善する-

 こうした仕事は人生を豊かにする。」



●一番大事にしたい価値を探る質問


・今、あなたは人生の終わりを迎えているとします。

 あなたが人生で学んだ最も大事なこと(子供たちに伝えたいこと)を

 三つ挙げてください。


 また、なぜその三つを大事だと思うのか、理由を挙げてください。


・あなたが心から尊敬する人は誰ですか。


 その人について、あなたが最もすばらしいと思う点を三つ挙げてください。


・自分のいいところを100%発揮しているときのあなたは、

 どんな人ですか。


・人生におけるあなたの真の姿が墓石に一文で刻み込まれるとしたら、

 あなたはどんな文章が刻まれることを期待しますか。



●ビジョンステートメント

(1)大切にしたい価値基準を設定する

例:誠実であること、他人を尊重すること、感謝の念をもつこと、など


(2)価値基準をベースにして、

 高い理想と現実に即した具体性のある文章を仕上げる。


例:何よりも言行一致、自分の価値基準に沿った行動をしよう。

 自分の信じるもののためには情熱をもって戦うけれど、

 常に学ぶ姿勢、成長する姿勢も持っていよう。


  家庭生活では、人生を味わい、楽しみ、

 夫、子供たち、親戚、親しい友人たちに広い心で接しよう。


  何が起こっても与えられたものに感謝しよう。

 他人に奉仕することは私の責任であり、特権でもある。



●ビジョンステートメントは、

 自分のエネルギーをどう使うかを宣言する文書である。


 ときどき読み返すことで、進むべき方向を見失わず、

 行動へのエネルギーを得ることができる。



●イギリスの精神科医 R・D・レイン


 私たちが考えること、やることの範囲は

 私たちが気づかないために限られている。


 私たちは自分が気づいていないことに

 気づいていないから、


 私たちが変わるために

 できることはほとんどない。


 気づかないことが

 どんなふうに考えや行動を狭くしているかに

 気づくまでは。



●真実と向き合えば、

 ネガティブな気持ちを考えなしに追い払ってしまうのではなく、

 それを理解し、考える機会をもつこともできる。


 どんな人にも、自分が大事に思う価値基準に達することができないとき、

 または逆らってしまうときが必ずある。


 そんなとき、自分の非力や過ちを否定するのではなく、

 ありのままに受け入れることで、失敗から学ぶことができる。


 大事なのは、

「見たくない真実や人生の矛盾にしっかりと目を向ける」ことと、

「希望をもってポジティブなエネルギーを使い、前向きに生きていく」

 こととのバランスである。


 エネルギーの視点からみると、ネガティブになるのはたやすい。

 楽観的になるには勇気が必要だ。



#読書 #人生訓