190829 ジム・レーヤー / 『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』 読書グラフィ

読書グラフィ 今日読んだ本

★ジム・レーヤー、トニー・シュワルツ(著)、青島淑子 (訳) / 『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』



●仏教 ヴィパッサナー瞑想

 物事をありのままに見つめ、

 錯覚に陥りやすい人間の本能に打ち勝とうとする瞑想のこと。



●スコット・ペック 『愛と心理療法


「悪の一番悪いところは、罪を犯すこと自体ではなく、

 罪を認めようとしないことだ。」


「悪は自分の過ちと向き合う代わりに他人を攻撃する。

(中略)自分が悪だということを否定しなくてはならないために、

 他人を悪だと認識しなくてはならないのだ。」


 逆のことも言えるだろう。

 狭い視野に閉じこもっていると、

 自分の隠された強さに気づき、

 それを育てていくチャンスを失ってしまうかもしれない。


 自分のいやな部分を抑圧すればするほど、

 自分の優れた部分も見えなくなる。


 真実と向き合うことは、

 自分の強みを享受することでもあるのだ。



●事実を集めるためのミニ調査


・10段階評価で答えてください。

 あなたは仕事において、どのくらい実力を発揮できていますか。

 また、実力を発揮する際に妨げとなっているものは何ですか。


・あなたの日常の行動は、

 あなたの価値基準や使命感にどの程度沿っていますか。

 価値基準と行動が一致していないのはどんな部分ですか。


・自分の価値基準やビジョンを仕事においてどの程度生かせていますか。

 家庭においてはどうですか。地域社会においてはどうですか。

 うまく生かせていないのは、どこにおいてですか。


・身体面-食事、運動、睡眠、ストレスと回復のバランス-

 におけるあなたの選択は、

 価値基準に沿った生き方をするうえでどの程度役に立っていますか。


・あなたの情動面での反応は、あなたの価値基準にどの程度沿ったものですか。

 職場と家庭とでは異なりますか。

 もし異なるとしたら、どのように違いますか。


・やらなくてはならないことについて、

 あなたはどの程度明確な優先順位をつけ、

 どの程度集中して処理できていますか。

 この優先順位は、

 あなたが最も大切だと思っている価値基準にどの程度沿っていますか。



●事実を集めるためのもう少し詳しい調査


・あなたの睡眠、食事、運動の習慣は、

 エネルギー状態にどのような影響を与えていますか。


・成長や生産性を支えるポジティブなエネルギーと比較して、

 イライラ、怒り、恐怖、恨み、嫉妬などの防衛システムに、

 ネガティブなエネルギーをどの程度消費していますか。


・あなたはエネルギーをどの程度自分のために使っていますか。

 他人のためにはどのくらい使っていますか。

 そのバランスにどの程度満足していますか。

 あなたのエネルギーバランスについて、

 あなたに最も近い人たちはどのように感じていますか。


・あなたは自分ではどうしようもないことについて、

 心配したり、イライラしたり、なんとかしようとしたりして、

 どの程度のエネルギーを使いますか。


・最後に、あなたは自分のエネルギーをどのくらい上手に、

 効率的に使っていますか。



●心理学者 マーティン・セリグマン


「物事を説明するときに、

 自分への攻撃(私が悪いんだ)、永続性(いつもこうなる)、

 普遍性(私がやることはなんでもそうだ)の形を取りだしたら、


 その人が降参し、何もできなくなってしまうことを意味する。


 これと逆の形で説明しているときは、エネルギーが湧いてくる」


「自分とはこういう人間だ」というように、

 たった一つの「自分」を自分のすべてだと思い込んでしまうことは、

 良くも悪くも危険だし、錯覚を起こすことにもなる。


 広い視野をもって初めて、一歩下がって自分を客観視できる。



●真実と向き合うには、

「私は自分を-または他人を-正しく見ることができていないかもしれない」

 と素直に思える謙虚さが必要である。


 謙虚さを内包しない自信は、

 極端なうぬぼれや過度の思い込みへとつながっていく。


 謙虚で控えめという資質が成功したリーダーたちに共通して見られる。


 本物の謙虚さをもっているということは、

 彼らが反対意見に耳を傾ける視野の広さをもち、

 自分の意見が常に正しいとはかぎらないということを

 自覚していることを意味している。



●ニーバーの祈り


「神よ、変えることのできるものについて、

 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。


 そして、変えることのできないものについては、

 それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。


 そして、変えることのできるものと、

 変えることのできないものとを、

 識別する知恵を与えたまえ。」



●ポジティブな儀式(ルーティーン、習慣)の三つのメリット

(1)自分の目標に向かっていくための

 効果的なエネルギー管理ができるように助けてくれること。


(2)人間のもつ限られた意思の強さに頼る必要性を減らしてくれること。


(3)自分が心のなかにもっている価値基準を

 実際の行動に反映させる強力な手段となること。



●嵐がひどいほど、人は馴れたやり方に戻ろうとする。

 このときこそポジティブな儀式が威力を発揮する。



●自制心や共感能力、忍耐力を通常の限界を超えて使い、

 そのあとで回復の時間をもてばだんだんと強くなってくる。


 だがもっと確実なのは、

 意識的に意思や自制心の強化をはかるよりも、


 ポジティブな儀式を作り上げることで、

 やらなくてはならない行動を自然に、より少ない労力で、

 できるだけすばやくできるようにもっていくことだ。



●ポジティブな儀式は、時間や方法が細かく決まっていくにつれ、

 回復の効果もあがるようになっていった。


例:深呼吸をする。好きな音楽を聴く。電話して妻や子供と話をする。

  階段の上り下り。ゲームで遊ぶ。



●目標が過酷なものであるほど、儀式も厳しいものにする必要がある。

 戦闘に備える兵士たちの訓練がいい例だ。



●大手金融機関のトップ

「現代のアメリカにおけるビジネスの最大の問題は、

 何事にも際限がないように思えることだ。


 仕事がうまくいっても満足感はない。


 すぐに次の仕事が待っているからだ。

 私たちはみな、ランニングマシンの上を永遠に走り続けているようなものだ。」


 だが、終わりのない生活に、儀式は区切りをつけてくれる。


「ここからは回復の時間」と指示してくれると同時に、

 ちゃんとエネルギーを貯めて次のチャレンジに備えてくれる。



●儀式はうまく使えば、変化のじゃまをしたり、

 柔軟性をそこなうことなく、安心と継続性を与えてくれる。



旧約聖書

「怒りをおそくする者は勇士にまさり、

 自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。」


●「~はやめよう」ではなく、「~しよう」

例:「デザートを食べたくなったら、代わりにフルーツを一切れ食べることにしよう」



●私たちは儀式を徐々に組み立てていくという方式をとっている。

 大きく変えるのは一度に一つとし、

 ひとつひとつのプロセスごとに手の届く目標を設定していく。



●ロジャーの「緊急事態」用の儀式


 どう思っていようとも、とにかく黙ってうなずくことで

「あなたの言うことを聞いていますよ」というサインを出し、

 そのあとで

「わかった。よく考えて答えるから、少し時間をくれ」と言うのである。


 動揺したり、イライラしても、

 その感情をぶつけるような態度をとらないこと。



●心配になったり怒ったりすると呼吸は速く、浅くなる。

 これは、突然の脅威にすばやく反応するためだ。


 ところが、こうした呼吸パターンは

 短時間でエネルギーを消費してしまうため、

 頭脳や情動面での均衡を保つ能力が十分に発揮できなくなってしまう。


 そこでいよいよ怒りが増幅される-

 という具合に悪循環を引き起こすことがある。


「不安や怒りを鎮めるには、深い腹式呼吸をするといい」というのは、

 理論的な根拠があるのである。



#読書 #人生訓