191024 佐々木俊尚 / 『自分でつくるセーフティネット』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

佐々木俊尚 / 『自分でつくるセーフティネット 生存戦略としてのIT入門』



※ここでのITはSNS的なもの。



中島みゆき『ホームにて』



アメリカ人 学者 ルース・ベネディクト

「西洋は罪の文化だが、日本は恥の文化だ」


 アメリカやヨーロッパはキリスト教で、

 誰が見てなくても「神様が見てる」と考える。


 でも日本人は、

 おたがいに監視してる仲間の村民がいるところでは、

 恥ずかしいから馬鹿なことや悪いことはしない。


 でも仲間がいない村の外とか旅先だと、

「仲間が見てないから恥ずかしくないや」と何でもやっちゃうってことです。



●総透明社会では、

 自分の善い面をちゃんと出して生きていくのが大切。


 昭和の昔は、「善い人」ってのは、

 単なるお人好しで損する人だっていうようなイメージもありました。


 でも自分の行動が丸見えになってしまういまの時代には、

 善い人のほうが最後には必ず人生で得をするようになってきた。


 これはすごい変化ですよね。


 他人に寛容になり、他人に与える、


 そういう善い人を目指すことが、

 いまや道徳でも宗教でもなく、わたしたちの生存戦略になっているんです。



●亡くなってからその善行が広く知られるようになった例。


黒澤明監督『生きる』

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●岐阜 御母衣(みぼろ) ダム湖岸の桜 佐藤良二

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤良二)



十二人の怒れる男

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●わたしはもう少し素朴に簡単に、「善い人」を考えてますよ。

 それは、「寛容である人」であり、「他人に与える人」ということ。



●消極的な善い人というのは、他人のやることを認めてあげる人。


 さまざまな人がいて、

 社会は多様なんだということを受け入れられる人。


 他人の世界観や考えていること、

 やっていることが自分と違っているからといって攻撃しない人。


 他人の失敗や失言を認め、他人を責めない人。


 上から目線で、見下さない人。



●積極的な善い人というのは、与える人。


 さまざまなものや自分の知識を、広くシェアできる人。


 大雪に閉じ込められた高速道路で、

 自社のトラックに積んでたパンを

 人々に分け与えた山崎製パンのドライバーのような人。



アメリカ ペンシルバニア大学ウォートン校 アダム・グラント先生


「いまは与える人のほうが得をする時代だ」


 グラント先生は人間を

(1)ギバー(人に惜しみなく与える人)と、

(2)テイカー(まっさきに自分の利益を優先する人)、それに

(3)マッチャー(損得のバランスを常に考える人)

 という三つに分けて、


 いままではテイカーがうまくいくことが多かったけど、

 ネットの時代にはギバーの良い評判が広まりやすくなり、


 逆にテイカーは「あの人は人から奪う人だ」

 という悪評判が広まるようになっていき、


 ギバーのほうが成功しやすくなっている。



#読書 #人生訓