191025 野口悠紀雄 / 『「超」納税法』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

野口悠紀雄 / 『「超」納税法』



※節税法などを紹介するというよりは、
 現在(執筆時点)での税制の問題点を指摘したかったという印象。


●外形標準課税

 東京都が2000年度に、

 銀行の「業務粗利益」(「資金利益」+「役務取引等利益」+「その他業務利益」)

 に対して3%の税率で課税を行ったことで、広く知られることとなった。


 一般には、利益ではなく、資本金や売上高、

 あるいは従業員数のように外部から容易に把握できる指標に対して

 課税する方式である(2004年度から、大企業に限って導入されている)。


 外形標準課税が必要な理由は、赤字法人に課税する必要性だとされる。

「日本の現状では、実に7割以上の法人が赤字で、法人税を払っていない。」

 このままだと、税収は益々減る。

 だから、利益に課税する現在の方式に加えて、

 外形標準課税を導入する必要がある」というものだ。



●特定支出控除


 一定範囲の経費額が給与所得控除より大きくなれば、

 給与所得控除にかえて、

 経費の実額を収入から差し引いて課税所得額を計算することが認められている。


 ここで認められるのは、

 通勤費、転任に伴う引っ越し費、研修費、資格取得費、単身赴任者の帰宅旅費の

 5項目だけだ(いずれも、会社が負担しない場合に限る)。


 多くの人は、これに加えて

 背広、靴などの衣服費や交際費がサラリーマンの必要経費だと思っているが、

 これらは認められていない。



●クロヨン(9・6・4)

 税務署による課税所得の捕捉率に関する業種間格差に対する不公平感を表す語。

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/クロヨン)


「事業所得は6割しか補足されていないのだから、

 サラリーマンの捕捉率も、9割から6割に引き下げてほしい」

 という要求だったと考えることができる。



●ヌエ

(1)トラツグミの別名。

(2)源頼政が退治したという、伝説上の妖力をもった怪獣。

   頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミに似るという。

(3)つかみどころがなくて、正体のはっきりしない人物・物事。「政界の―」

(出典:https://kotobank.jp/word/鵼-593962)




「ゴルフ会員権が値下がりしたときには、

 所得税の損益通算措置で損を取り戻せる(課税所得より控除できる)」


(参考:http://www.friendgolf.co.jp/tsusan.html



※最新情報をご確認ください。



※実践は自己責任で。



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