191119 西多昌規 /  『「器が小さい人」にならないための50の行動』  読書グラフィ

読書グラフィ 今日読んだ本

★西多昌規 /  『「器が小さい人」にならないための50の行動 脳科学
教えるベストな感情コントロール法』



●難しいことかもしれませんが、

 自分の怒りを受け入れて反省することは、

 左側優位の前頭葉の機能を高め、

 扁桃体をコントロールするメカニズムの獲得に

 貢献しているのではないかと思います。


 反省によって前頭葉が鍛えられ、

 怒りをコントロールできるようになるのです。



●(怒りの噴出)それを避けるにはまず、

 自分がどういうときにいっぱいいっぱいになってしまうのか、

 キレやすくなってしまうのかをパターンとして認識することが重要です。


 こうした記憶は、「エピソード記憶」とも呼ばれます。


 エピソード記憶は「経験」と言い換えてもいいでしょう。

 年を取ると人間が丸くなるといいますが、

 エピソード記憶の積み重ねから脳が学習して、

 結果的に円熟した人格が形成されるということだと思います。


 過去の痛い失敗から学習するということは、

 高次な脳機能を持つ人間が

 多くの動物の中でもいちばん長けているはずです。



●リフレーミング

 見方の転換。


 見方を180度変えることは、

 メンタル面を健康に保つ効果があるとされています。


例:「もう半分飲んでしまった」ではなく、「まだ半分もある!」



●心理学の知識は現実に応用できるものが多いのです。

 よくわたしが患者さんや研修医の先生に助言するのは、

「他人の脳で考えてみろ」ということです。


 他人ならどういうふうに見て、考えるか、仮設を立ててみるのです。


 仮設を立てるという思考法は、

 研究だけでなくビジネスにおいてもとても重要だと思います。


 論理力、知識はもちろんですが、

 将来どうなるかという想像力も求められます。


「他人の脳」で考える思考法は、人とのコミュニケーション、

 読書、社会経験を積み重ねることで、身についていくものです。



●他人の不幸で、快楽や意思決定にも関わっている「線条体」という

 脳の部位が活性化する。


 ライバルの失敗に喜ぶ自分を、嫌いにならないことが大事です。

 妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)という感情は、

 固有の性格が引き起こしているのではないからです。


 人間なら誰しも、

 他人の不幸を喜んでしまう脳内メカニズムが存在するのですから。


 こういうイヤな感情が浮かんでも、

 けっして自分の度量が狭いと苦にせず、

 受け入れるようにしたらいいのです。


 人間の脳には、相手を喜ばせると自分も快楽を得られるという、

 プラスのメカニズムもあります。



●フランスのモラリスト ラ・ブリュイエール

「最大の快楽とは、他人を楽しませることである。」



#読書 #健康 #養生訓