191120 西多昌規 / 『「器が小さい人」にならないための50の行動』 読書グラフィ
読書グラフィ 今日読んだ本
★西多昌規 / 『「器が小さい人」にならないための50の行動 脳科学が教えるベストな感情コントロール法』
●医学生や研修医を教えるとき、大切なのは「PNP」
PNP = Positive Negative Positive
まずはほめて、次に直したらいい点を指摘して、
それを直せば向上できる、というふうにしどうするのです。
一方で、ほめてばかりでは、
教官に対する医学生の評価も低くなることが、
フィードバック調査からもわかっています。
●タイムプレッシャー
時間を区切って、ダラダラしないようにする。
締め切り効果ともいえる。
具体的な目標(時間)が出てくると、目標が理解しやすくなる。
●単純作業を頑張れたら、
結果は出なくてもその努力をまずほめてあげましょう。
自分にも、他人にも、です。
他人のプラスの評価でドーパミンが働き、
脳はますますノルアドレナリンによるプレッシャーを好むようになる、
というサイクルに入れば理想的です。
結果的に「器が大きく」なっていくのです。
●セロトニンは、トリプトファンという必須アミノ酸から合成されます。
トリプトファンは、大豆に多く含まれています。
●人間の恐怖や「ムカつく!」などの嫌悪感といったネガティブな感情は、
「扁桃体」という脳の部分が活発になっているために起こるものです。
睡眠不足になると、扁桃体が過剰に活発化してきます。
扁桃体の暴発を抑えているのが、前頭前野であると考えられています。
大切なのは、ムカついても顔に出さずじっと我慢する力。
これも非常に重要な前頭前野の働きです。
睡眠不足になると、この抑え役の前頭前野の働きが鈍くなるのです。
●「身のまわりの整理整頓」「忘れることを恐れない」
「忘れてもいいような仕組み作り」
一時的に情報を記憶する「ワーキングメモリ」は、
無限ではなく、あれこれ一気にやろうとすると、
ワーキングメモリがフリーズしてしまいます。
なるべく、ワーキングメモリをすっきりさせて、
機能するように維持しておきたいものです。
●オキシトシン
脳の視床下部から分泌される。
オキシトシンが分泌される神経は、
ドーパミン神経によって周囲を取り囲まれています。
ここからドーパミンが放出されると、
その刺激でオキシトシンが連鎖的に分泌される。
オキシトシンの新たな知見は、
自閉症の疾患モデルを徐々に解明に導いている。
自閉症は発達障害の一部。幅広い疾患。
簡単に説明すると、
「相手のこころを読めなくなる」脳の病気だといえます。
周囲の雰囲気が読めないので、
他人からすると「エッ?」と理解できない言動をするため、
社会的な問題が生じてきます。
あまり注目されていなかったオキシトシンが、
発達障害の臨床をはじめ社会脳の研究でも
重要視されてきています。
しかし、残念ながらオキシトシンをどうやって活性化するかは
まだ答えはありません。
ドーパミンを活性化させて、
間接的にオキシトシンを賦活(ふかつ)するのが、
行動的には考えられる手段です。
そのためにどうすればいいのか。
相手に愛情を注ぎ、
お互いに意欲を高めていくことが大切ではないかと思います。
相手にトクをさせて喜ばせれば、自分にも喜びが商事、
「他人を楽しませることはこんなにいいんだ」
という社会的な快楽経験ができます。
相手の立場に立って親身に思いやること。
ホスピタリティも器の大きさで決まると思うのです。
#読書 #健康 #養生訓