191128 立花隆 / 『「知」のソフトウェア』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

立花隆 / 『「知」のソフトウェア』



●入門書の選び方

 目次をさっと見て、はしがきをざっと読み、、、

 中身をパラパラめくりながら、ところどころ拾い読みする。

 巻末の参考文献、索引、あとがきなどに目を通す。

 発行年月日、重ねられた版数、著者略歴なども見ておく。


 経験を積めば、それだけで相当のことがわかるものだ。



●中級書から専門書へ

 入門書の文献案内に次から次に目を通していけば、

 定評ある中級書に関してだいたいの知識ができる。


 予算と相談の上で、定評、自分の好みとカンなどを頼りに、

 何冊かの中級書を仕込み、


 さらに予算に余裕があれば、

 高度に専門的ではあるが良書の定評があるものを一冊買う。


 現段階ではとても読みこなせそうもないものがよい。

 ときどきそれを開いて、自分にどの程度わかり、

 どの程度わからなかを見るだけでよいのだ。


 それが何の役に立つのかというと、

 第一に、その世界の奥行きの深さを知ることができる。

 第二に、その奥行きの深さを尺度として、自分の知識と理解度が

 どの辺まで進んでいるかをチェックすることができる。


 第三に、専門書ほど方法論がしっかりしており、

 また、方法論をよく解説してあるから、方法論を学ぶことができる。



●最終的には専門情報に目を通す

 プロの世界の情報にまで手を伸ばそうと思ったら、

 そういう専門紙誌を手に入れることが不可欠である。


 どういうものがあり、どこでどうすれば手に入るかは、

 専門家、専門業者、専門団体、専門出版社、専門書店、

 専門図書館などに聞いてみるより手がない。



政府刊行物センター

 政府刊行物しか置いていないような印象を受けるが、そうではない。

 一般の出版社から出されている参考文献、情報文献などが

 多数揃えられている。それも、一般書店では

 なかなか見つけられないようなものが少なくない。


 官報販売協同組合 > 官報販売書一覧

 https://www.gov-book.or.jp/portal/shop/



●自分の関心をひくものがあったら、

 出典を頼りに必ずそのオリジナルを入手すべきである。


 これは資料を読むときいつでも心がけておくべきことである。

 どんなものを読む場合でも、

 それは資料の裏づけがある客観的記述なのか、

 それとも、筆者の主観的意見や

 思い込みが書かれているだけなのかをまず吟味する。


 次に、資料の裏づけがあるものについては、

 その資料が信頼の置ける資料であるか、

 信頼の置ける資料であったとしても、

 筆者がそれを正しく用いているかどうかを吟味する。


 そのためには、自分でも

 資料のオリジナルを入手ないし参照する必要が出てくるわけだ。



●官報情報を利用する上で注意しなければならないことは、

 それが特定の行政目的を達成するために作られた、

 客観性をよそおいながら実は客観的でない資料である場合も多い

 ということだ。


 最近各官庁とも、一見客観的な資料のみを用いた情報操作に

 実に巧みになっている。



#読書 #ビジネス

 

 

立花隆 / 『「知」のソフトウェア』