200212 齋藤孝 / 『世界の見方が変わる50の概念』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★齋藤孝 / 『世界の見方が変わる50の概念』
□フランス語学者、哲学者 丸山圭三郎『ソシュールの思想』
差異の体系
「意味は差異によって生まれるんだ。
私たちは言葉の網の目を通してものを見ているんだ。」
例:蛾、蝶 ←→ フランス パピヨン(区別していない)
玉ねぎ、長ネギ ←→ 英語圏 すべてオニオン
プロセスチーズ ←→ ヨーロッパ カマンベールチーズ、ブルーチーズなど
※網の目の細かさが異なるため、区別したりしていなかったりする。
●パラダイム
ある時代や分野において支配的な規範となるものの見方やとらえ方のこと。
●せっかく自分の論を張ったのに、
それはこういう意味で違うよと言われたら、反発を感じたり、がっかりしたりします。
自分の言ったことに対して反証を突きつけられるのは、
ちょっと嫌な気もするものですが、反証されたら、
「あっ、すみませんでした」と限界を受け入れる潔さが大事です。
●サルトル
「われわれは自由の刑に処せられている」
選択の自由があるなかで、
何を最良のものとして選びとるかが求められています。
●学生時代は、バイトなら辞めてしまうとか、
人間関係に距離をおくなどして、不条理を避けることがある程度できます。
しかし、社会時になると、不条理に逆らえないことが格段に増えてきます。
「こんな理不尽なことを我慢するぐらいなら辞めてやる」と思いつめてしまう前に、
「理不尽なこと」とうまく付き合って、
不条理なサラリーマン社会をしたたかに生き抜くことを考えなければ、
転職の連鎖になってしまいます。
ブラック企業の法令違反は、ここで言う不条理ではありません。
これは違法ですから論外です。
通常の仕事の範囲であれば、多少の理不尽は迎え撃ちましょう。
理不尽や不条理に強くなるのは、ある種の成熟です。
<不条理を受け入れる潔さ>と<不条理を生き抜く図太さ>は人を成長させ、
成熟させてくれます。
●現象学の考え方は、ひらたく言えば、<決めつけをやめよう>ということです。
現象学では、決めつけをまずやめるところからはじめることを
<エポケー(Ephoche)>と言います。
エポケーとは、「カッコに入れる」「判断を保留する」
「判断を停止する」という意味です。
#読書 #人生訓