200325 田口弘(監修) / 『起業革命』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

エムアウト事業開発グループ(著)、田口弘(監修) / 『起業革命 「スタートアップ」のプロが伝授する事業創出のノウハウ』



●マーケットアウト

 マーケティング用語のプロダクトアウトの逆を意味する私たちの造語です。


 ビジネスの起点そのものをマーケット(顧客)に求めます。

 マーケット起点で構築したビジネスを、マケットアウトビジネスと定義づけています。



・プロダクトアウト

 企業がモノを作り、その後それをどのマーケットに投入するかを決定すること。



●ミスミ

 金型部品を販売する商社 → 必要なモノを調達する(買う)、購買代理店



●マケットアウトに基づいた事業創出をする過程で常に意識すべき5つのキーワード

(1)マーケット起点

 最初にして最大のキーワード。


 マーケット = ターゲット x ニーズ


 マーケットをセグメント、つまりターゲットとニーズをセグメントする。


 BtoB市場では、顧客(企業)の最大のニーズは収益アップに直結するもの。


 BtoC市場では、顧客がどのようなことに困り、どのような点に不便を感じているのか。

 顧客のニーズを発見したら、今度はどのようなソリューションが提供できるのか。



(2)購買代理店

「売る」という発想そのものを転換する。


 モノやサービスを売るための仕組みを考えるのではなく、

 顧客が欲しいモノやサービスを調達するという仕組み。


「同じ役割をする部品なのに、顧客(メーカー)ごとに仕様が異なる必要があるのか?

(顧客が欲しいのは本当に他社と異なる部品なのか?)」


「顧客がモノを買うとき、いちいち営業マンが出向くことが本当に必要なのか?」



(3)オープンポリシー

 情報を開示するというスタンス。

 企業が隠してきた情報は、顧客の側に立ってみると、

 実は最も知りたくて、最も有益な情報です。

 マーケットアウトの発想では、顧客の利益になることはすべてオープンにするべきで、

 かくさなければならない情報自体が存在しない、ということもいえるのです。


(4)持たざる経営

 企業が常にマーケットの都合を優先できる状態を保つためには、

 可能な限り自社都合を作らないこと、つまりマーケットの都合に合わせ

 柔軟にビジネスモデルの変更ができることが重要となるからです。


 持たざる経営を意識し、徹底することが、

 マーケットアウトビジネスを持続するコツといえます。


(5)クロスファンクショナル

 プロダクトアウトの視点でビジネスを考えれば、

 マーケットを拡大することが事業成長につながるという発想になります。


 それに対し、マーケットアウトでは、

 あえてマーケットを特定することが事業成長につながると考えます。


 ターゲットを特定し、

 そのターゲットに提供するサービスを多角化することで事業を成長させていく。


 例:コンビニ 物販+公共料金の支払い+銀行機能 等

   ジュエリーショップ 若い女性向け →実は 客の5割以上が男性

    →男性向け女性用プレゼント

    (クリスマス、母の日など/ジュエリーと花、ジュエリーとワインなど)



#読書 #ビジネス


エムアウト事業開発グループ(著)、田口弘(監修) / 『起業革命 「スタートアップ」のプロが伝授する事業創出のノウハウ』