200327 竹端隆司 / 『「ランチェスター戦略」がイチからわかる本』読書グラフィ今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★現代ビジネス兵法研究会、竹端隆司 (監修) / 『なるほど! 「ランチェスター戦略」がイチからわかる本』



●占拠率の7つのシンボル目標値

 

 

73.9% 上限目標値
(独占的条件シェア)
独占的となり、その地位は絶対的に安全となる。
41.7% 安定目標値
(相対的安定シェア)
地位が圧倒的に有利となり、3者以上の競合の場合、首位独走の条件となる。
26.1% 下限目標値
(差別的優位シェア)
トップの地位に立つ強者の最低条件。これを下回る場合は、その地位は不安定となる。
19.3% 上位目標値
(並列的上位シェア)
ドングリの背比べ状態の中で、上位グループに入れる。弱者の中の強者(26.1x41.7%)
10.9% 影響目標値
(市場的影響シェア)
市場全体に影響を与えるようになり、シェア争いに参入。いわば足がかりの数値(19.3x41.7%)
6.8% 存在目標値
(競合的存在シェア)
ライバルに存在を認められるが、市場への影響力はない。この数値未満が撤退の基準として使われるケースが多い(10.9x41.7%)
2.8% 拠点目標値
(市場橋頭堡(きょうとうほ)シェア))
市場における存在価値はないに等しいが、進出の足がかりとなる。2.8%までは市場参入戦略をとる(6.8x41.7%)

 

 

 


●占拠率パターン

(1)分散型

 突出した第一位企業が存在せず、順位の変動が起きやすい。


(2)二大寡占(かせん)型

 上位2社が激しく争っている。


(3)相対的寡占型

 上位3社の熾烈な争い。


(4)絶対的寡占型

 一人勝ち。


(5)完全独占型

 完全勝利。


ABC分析によるシェアアップ戦略

・ラージABC・・・自社の中で取引量が多い得意先。

 ケアを勧めたいのがB。

 B+ 明日の担い手。 B- 過去の栄光。


・スモールabc・・・顧客の中で自社がどれだけのシェアを占めているか。

 (a)得意先の中で、自社の商品シェアがナンバーワンになっている。

 (b)自社のみならず、ライバル企業にもナンバーワンがいない。

 (c)ライバル企業が、ナンバーワンの取引先。

 (d)自社と取引きがないところ。

 

 

 

 

 

  A B C
a Aa Ba
(Aaに昇格を目指す)
Ca
b Ab
(Aaに昇格を目指す)
Bb Cb
(切り捨ても検討)
c Ac Bc
(切り捨ても検討)
Cc
(切り捨ても検討)

 

 

 


●「弱者」はどの場所でビジネスをスタートさせるべきか?


・地域を細分化し、強者の死角を探す。


・強者がいない「僻地(へきち)」を狙う。



●「弱者」にとって狙い目のテリトリーとは?


・どこに拠点を築くか?


-人口や移動時間から割り出す。


-強者の手が届きにくいところは?

--行き止まり

 例:北海道や青森県、東京・西多摩地区、三重県、半島など。


--境目や川沿いの地域

 とくに県境。


--交通が不便な地域



●「弱者」が有望市場に望むには?

・中長期的な「地域戦略」を立てる。

(1)三点攻略法

 有望市場を囲むように3拠点を築き、有望市場を攻める。


(2)西側拠点説

「最終目標地として狙う地点の西側に、最初の拠点を築くとうまくいく」

 という説。

例:高松市を目的地とするなら、松山市を、

  広島市を目的地とするなら、小倉市を最初の「上陸地」とする。


(3)北守南進説

「まず北を固めておき、次に南を固め、

 最後に南から北に攻め上げるとうまくいく」という説。



・拠点をステップアップさせる。


-「点」の市場

 強者の死角となるような隔離された局地的な地域。


-「線」の市場

 国道沿いや海岸線、河川流域など、線でつながっている線域市場。


-「面」の市場

 大都市や平野部など広域にわたり、人口も多く有望な市場。

 強者向けの市場。



#読書 #ビジネス

 

 

 

 

 

現代ビジネス兵法研究会、竹端隆司 (監修) / 『なるほど! 「ランチェスター戦略」がイチからわかる本』