200709 田中ウルヴェ京ら / 『99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ』
読書グラフィ 今日読んだ本
★河野英太郎、田中ウルヴェ京 / 『99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ』
●メンタルマネジメント
自己の潜在能力を最高度に発揮するための自己管理のこと。
●メンタルトレーニング
その自己管理のためのメンタルスキル(サイコロジカル・スキル)を
トレーニングすることである。
メンタルスキルとは、
能力を発揮するために学習して身につけることができるスキルのこと。
●セルフアウェアネス(Self Awareness)
セルフ(自己)+アウェアネス(気づき)=
自分自身に気づくという意味。
自分という人間は、何を「感じ」、どう「考え」、
どんなふうに「行動する」人間なのかに「気づく」ということです。
セルフアウェアネスは、まさにメンタルマネジメントの基盤です。
その能力を高めることは、トップアスリートにとっても、
ビジネスパーソンにとっても非常に重要です。
セルフアウェアネスを高めると、
自分に自信を持つということの意味がわかり、
自分ならではの実力を発揮する方法がわかるようになります。
自分の感情、思考、行動に「気づき」、
それを「ひとつずつ認めていく」ことで、
人は初めて自分のことを建設的に客観視できるようになります。
客観視ができるようになると、
「自分という人間」についての視野が広がり、大事な場面でも、
心理的修正が即座にできるようにもなります。
ですから、自分を変え続け、高めていきたいのであれば、
まずはセルフアウェアネスの能力を磨いていく必要があるのです。
●やる気の2つの大分類
(1)外発動機
まわりから与えられる刺激をもとにしたやる気。
例 お金や評価など。
ルールが決まっていたり、量をこなす必要があるなど、
比較的定型的な仕事を進めるのに向いています。
(2)内発動機
内面から出た興味・関心・好奇心によるやる気。
例 納得感や幸福感など。
正解や作法のない、クリエイティブな仕事を進めるために必要な要素です。
●私の経験上、人が「折れて」しまう主な原因は、
極端に外発動機「だけ」に頼っている場合です。
「あいつが俺より先に出世した」「ボーナスは上がらない」などと
感じたときに意気消沈して、心が折れてしまうのです。
一方で、内発動機で動いていれば、
自分の納得がいくまでさまざまな工夫ができます。
まわりの評価などは関係ありません。
あなた自身の人生を生きられるわけです。
「心が折れてしまう」状態を避けるために、
自分のモチベーションを見つめ直す機会を持ちましょう。
そしてそれこそが、あなたにとっての働く意味なのです。
●「怒り」の感情を持つこと自体は、悪いことではないのです。
人間が動物と異なる点は、ここで理性をはたらかせる点です。
まず、自分が「怒っていること」を認めましょう。
そして、その感情を維持しながらも理性を失うことなく、
「この感情を持った原因は、具体的に何だろうか?」
「目的達成に向けて、最も効果的な行動は何か?」について考えるのです。
こうして理性的に考えてみれば、
そこで自分がとるべき行動は、少なくとも怒りを爆発させることではない、
ということがわかるはずです。
つまり、「感情」と「行動」を分けて考えるのです。
●どうしても苦手なタイプの人はいます。
まず、ぼんやりと「嫌だな」と感じる相手を想像してみてください。
具体的にどのような言葉、どのような行動に違和感を持つでしょうか。
ここで重要なのは、「言語化」してみること、
すなわち人に説明できるよう言葉にすることです。
言語化されていると、対処方法が決めやすくなります。
また、言語化する過程で、自分の「苦手」が何なのかを発見できます。
「嫌だな」と感じる相手と接点を持たないことが解決の一番の早道なのですが、
仕事ではそうも言ってられません。
そこでおすすめなのは、
苦手な相手の言動別に、対処方法を決めておくことです。
●無理に自分を奮い立たせるのではなく、やる気が出ない自分を許す。
不安や恐怖といった一見ネガティブな感情には、
ちゃんとした役割があります。
「(心身が疲れているから)休みなさい」という、
脳からのサインなのです。
●感情の四象限
↑
ドキドキ
・むかつく | ・楽しい
・恐ろしい | ・わくわく
・緊張する | ・うれしい
│
←マイナス ─+─ プラス→
│
・落ち込んでいる | ・リラックス
・疲れた | ・平穏
・だるい |
落ちつき
↓
●Think(思考)とFeel(感情)を使い分ける
日本語の「思う」という言葉には、
「考える」「感じる」の2つの意味があります。
この2つを意識して使い分けることで、仕事の幅がとても広がります。
仕事のトラブルの原因究明とか、市場動向のデータ分析など、
ついつい「考える」ことに集中しすぎて、
行き詰まってしまうことはありませんか。
そんなときは、ぜひ「感じる」脳にアクセスしてみてください。
・仕事のうえで大事にしていることの例
「パッション & インテリジェンス」
「クールヘッド・ウォームハート」
●一拍の哲学
自分を少し離れたところから見つめるためのよい手法。
感情に駆られて、望ましくない行動を起こしてしまう前に、
少しだけ時間をおいて、考えてみることを指しています。
これは、落ちつくことだけを目的としているのではなく、
より客観的な視点から自分の行動を見つめてみることに狙いがあります。
・四つの視点
(1)自分にとって、いいことか。
(2)相手にとって、いいことか。
(3)会社(所属組織)にとって、いいことか。
(4)社会にとって、いいことか。
#読書 #人生訓