190524 田中ウルヴェ京 / 『メンタルトレーニング実践講座』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★田中ウルヴェ京 / 『「リーダー力」を鍛える! メンタルトレーニング実践講座』


●自分の心を調整するメンタルスキル

自分の一日の感情の動きを振り返るという習慣をつけましょう。


特にストレス反応だと思われることを、

入浴時や就寝前などのリラックスしているときに思い出してください。


そして、「なぜそのときに、そういう感情になったのか」

を自問自答して、整理してみましょう。



●部下を不幸にするリーダーにありがちなパターン


(1)価値観を押し付ける「べき思考」のリーダー


「こうするべき」「こうあるべき」という

自分の価値観を相手に押し付けるパターン。

常に「自分は正しい」と思っているのが特徴です。


もうひとつが、「べき思考」を自分自身に向けるパターンです。

現在の状況が自分にとっての「べき」とかけ離れると

イライラ型のストレスを溜め込み、

周囲にあたってしまうケースもあります。



(2)勝手な「思い込み」で不快になるリーダー


他人の言動や行動、態度を曲解して

「自分に対する悪意・敵意」と思い込み、

勝手に不快感や怒りの感情を抱くことが多いタイプのリーダーです。


十分な根拠がないにもかかわらず、

他人の心理を深読みする「読心(思い込み)」という

非論理的思考を持っています。


自分の部下たちが集まって話をしているのを見ただけで、

「自分の悪口をいっているに違いない」と感じ、

急に不機嫌になるケースもあります。


リーダー本人が勝手な誤解で大きなストレスを感じるだけでなく、

部下は自分の言動や行動でリーダーが不快になる理由が

まったく理解できずに不安になり、

チームの人間関係がどんどん悪化していきます。


(3)「自分は偉い」と勘違いするリーダー


肩書きや地位に対するこだわりが「無意識に」強く、

部下に対して権威を「無意識に」振りかざすタイプのリーダーです。


仕事で指示を出すことを「命令して部下を動かすこと」と捉えているため、

部下が仕事の意味を理解するための十分な説明をせず、

口調や態度も威圧的になりがちです。


そのため部下を萎縮させたり、

特に年上の部下からの反発を招くようなケースが多く見られます。


本来、会社での上司・部下という関係は、

組織の中で業務をスムーズに遂行するための役割にすぎず、

人間的な「上下」にはまったく関係のないもの。


そこを、リーダーであり、上司である自分は部下よりも「上」の人間、

つまり「部下よりも偉い」と勘違いしてしまうことから、

このような行動をとるようになるのです。



●リーダーは、すべての部下に対して公平であることが求められます。


公平であるためには、自分とまったく異なる経験や

価値観を持つ人のことを理解しなければなりません。


「自分と違う」ことに拒否反応を示さないように、

意見が違う人、性格が違う人を受け入れる。


人をある一面からだけ見るのではなく、多面的に見て理解する。

そして、「自分と違う人」から常に何かを学ぼうとする。


こうした「一見簡単そうで、じつはとても難しい」努力によって、

初めて人に対しての「公平さ」を持つことができるのです。


そして、それが部下の信頼を得ることにつながります。



●ローソン 新浪剛史社長

三菱商事で病院給食事業を社内起業を思い立ち、給食会社を買収。

役員として乗り込むも、当時36歳の新浪氏に対して

買収された給食会社の社員の目は冷たく、ろくに話を聞いてもらえません。


新浪氏は仕方がないので、食堂の厨房で皿洗いをはじめました。


やはり最初はパフォーマンスだと思われていたようです。

しかし、二ヶ月を過ぎた頃から、

社員の自分を見る目が変わってきているのを感じました。


ある日、とうとう社員たちは

「自分たちがやるから、やめてくれ」と申し出ました。

その日から会社が変わり始めたといいます。


新浪氏は、周りの人たちから「丸くなった」ともいわれるようになりました。

そして、「変わったのは自分の方だったのかもしれない」と思ったそうです。



#読書 #人生訓