191118 西多昌規 /  『「器が小さい人」にならないための50の行動』 読書グラフィ

読書グラフィ 今日読んだ本

★西多昌規 /  『「器が小さい人」にならないための50の行動 脳科学が教えるベストな感情コントロール法』



※ネガティブな話題が多くて、読み進めるのがツラい。



●余裕のない人を脳科学的に見ると、

 これは脳の処理能力が極端に落ちている状態です。


 通常、人は脳の処理力が落ちてくると、

 あれこれ同時に起こることに対処できなくなります。


 さらに思い通りにならないことで感情が暴発し、

 キレたり、イライラしたりしてしまうのです。


 いわば、人の「器」とは脳のキャパシティで決まるのです。


 ですから脳の処理能力と、感情の処理能力を高めることで、

 いくらでも「器」を広げることができると、わたしは思うのです。


「器」は、ちゃんとした知識と努力で、小さくなることを防げるのです。



●もし、キレそうな怒りを持ったときは、

 怒りを「計画された」「内に秘めた」「コントロール可能」なものに

 変える必要があります。


 まず、一呼吸、とくに吐く時間を長目に取って、

 気分を落ち着かせましょう。


 そして、自分本来の目標としているものはなにかを考え直すのです。

 自分のゴールを再確認するという心理作業です。



●ワーキングメモリ

 脳の前頭葉の代表的な機能。


 前頭葉は、人間にしかないような高次機能、

 たとえば倫理観、判断力、気分などに関して

 脳神経系として重要な役割を果たしています。


 ワーキングメモリとは、

「ちょっとの間だけ覚えておく」記憶のことを意味します。

 なにかをしながら、別のことを考えたり実行する、

 これがワーキングメモリの概念です。



●ワーキングメモリの低下はなにを意味するのでしょうか。


 短期記憶の容量が低下するのではなく、注意の制御ができなくなるのです。


 注意力散漫で、あれこれやっても頭に入ってこないというときには、

 ワーキングメモリが低下しています。


 また、理由もなくイライラして怒りっぽい人も、

 ワーキングメモリが低下している状態だと推定されます。


 同時にあれこれやらなければいけない、

 考えなければならないことがたくさんあります。


 こういういっぱいいっぱいの状態のときは、

 ワーキングメモリが低下しやすくなります。


 ですから、普段からワーキングメモリが低下していないか、注意が必要です。


 もし、いっぱいいっぱいの状態にさらに負荷を課せられると、

 前頭葉が悲鳴を上げて感情的な爆発に至ります。



●ワーキングメモリ・トレーニン

 ワーキングメモリを増加させる方法。

 脳トレに効果がある/ないという双方の意見がある。



●現実的なワーキングメモリ管理策としては、

 一度にあれこれやり過ぎないことが大切です。


 優先順位をつけて後回しにできるものは保留する、

 メモに書き出して一時的に忘れても大丈夫にする。


 さらにいえば、充分な睡眠は、ワーキングメモリを増加させます。


 わたしの個人的な意見としては、脳トレにせっせと励むよりは、

 文房具やモバイル機器による仕事環境の効率化、

 そして充分な睡眠が、ワーキングメモリにはいいように考えます。



#読書 #健康 #養生訓