200127 大前研一 / 『新しい消費者』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★大前研一 / 『新しい消費者 ―ネットを味方にできないビジネスは消滅する』
●スーパーマーケット 2つの分類
(1)コモディティ・ディスカウント型SM(スーパーマーケット)
価格が価値。価格追求型。
(2)ライフスタイル・アソートメント型SM
商品が価値。価値追求型(ヤオコー)
●文化人類学者 川田順造『人類の地平から-生きること死ぬこと』
世界の文明は「ご飯をどう食べるか」という切り口から、
A、B、Cの三つのモデルに分けることができる。
(A)「道具の脱人間化」
誰が行っても同じような結果を出せる道具をつくるという仕事です。
言葉を変えると、対価に見合う分だけ働くのが仕事の概念となっている世界。
(B)「道具の人間化」
「この包丁はもう20年も使っていて、いまでは俺の手みたいなものだ」
という銀座のすし店の大将のような世界です。
日々鍛錬を重ね、道を極めていくというのが特徴です。
華道、茶道、柔道などをイメージしてもらうと
わかりやすいかもしれません。
(C)「人間の道具化」
手で食事をする地域の人たちのように、あえて道具をつくらず、
自分の手やからだを道具のように使う。
●このうち近代のベースになっているのは、モデルAです。
グローバル化というのは要するに、
モデルAの仕組みが世界に広がるということです。
人間が繁栄するために、
自然の動物や植物をうまく利用しましょうというわけです。
これに対しモデルBでは、
自然の中では動物も植物も人間もみんな生かされているという
自然一帯主義的な考え方が、根っことなっています。
モデルCは、過酷な環境の中で、
「うまくできますように」「誰かにとられないように」と祈りを捧げたり、
生贄を差し出したりする部族共同体のような感覚です。
●モデルAでは、自己家畜化の問題も見逃せません。
豚でも牛でも鶏でも家畜として飼われるようになると、
人間に必要とされる以外の能力はどんどん退化していきます。
豚なら早く太る能力が高まる一方で、
自分で餌を探したり天敵から身を守ったりする能力は確実に退化する。
同じことは、モデルAがベースとなった
いまの社会システムの中に生きる人間にもいえます。
私は自己家畜化の最大の問題は、心の変化にあると思っています。
人間がモデルAの社会の家畜になると、
いつの間にか人として大切な心まで失ってしまうのです。
●少子高齢化の進む日本では、
2050年になると人口が1億人を下回り9700万人、
平均”年齢”は53.4歳になると推計されています。
年齢別の構成比をみると
0~14歳が9.7%、15~64歳が51.5%、65歳以上が38.8%です。
こういう状況の中で、現在ある会社の半分はなくなると考えています。
※平均”寿命”、90歳。
一瞬、平均寿命が53歳になるのかと、ミスリード。
(参考:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2005/17webhonpen/html/h1130010.html など人口推計)
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