190320 轡田隆史 / 『「考える力」をつける本』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★轡田隆史 / 『「考える力」をつける本: 本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで』


※エッセイ。

 期待していた内容とは違ったが、学びは多い。



シェイクスピア 『リア王

 王は、すべてを失って、

 丸裸の人間となって嵐の荒野をさ迷った末に狂気に陥る。


 しかし、狂気の人となったときに、

 リアははじめて人間としての真実に目覚めるのだ。



□ローマ帝政の初期 哲人 セネカ『人生の短さについて』

「われわれは短い時間をもっているのではなく、

 実はその多くを浪費しているのである。


 人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、

 最も偉大なことをも完成できるほど

 豊富に与えられている」



古今亭志ん生『火焔太鼓』

 造形作家 津久井利彰

 ドタバタでなく地に足の着いた笑いが、

 たとえばユニークなすがすがしさを出したいようなときに、

 ピッタリだそうだ。



●気分転換は、だれでも無意識のうちにやっているものだ。


 トイレに立ったり、タバコに火をつけたり、がそれだ。


 しかし、実際には、トイレでも、

 相変わらず仕事のことを思い悩んでいる。


 それではダメ。

 そんな中途半端なことでは足りない。


 もっと意識的に、

 強い意志を働かせて「昼寝」をしたまえ。


「時間を上手に使う方法」なんぞにこだわっているうちは、

 決して上手に使うことはできない。


 そんな強迫観念から自由になったとき、

 時間はあなたのものになる。


 ここで求められるのは、思い切りのよさだ。

 ある種の勇気なのである。



●新聞の「削り」


(新聞は早版から最終版にかけて)記事量も増える。

 それを収容してゆくためには、

 あるものを丸ごとボツにしたり、

 削って短くしてゆかなくてはならない。


 ニュースの本質は、

 一見「枝葉」のようにしか見えない

「細部」にこそ宿っていることも多いのだ。


 しかし、より多くの記事、

 つまり情報を詰め込んで「完成品」を目指す過程で、

「本質」を示す細部を削ってしまうようなことも、

 ときに起きることを知っておいてほしい。



山口瞳『江分利満氏の優雅なサヨナラ』



●新聞は、一面のコラムから読め。

 朝刊なら朝日は『天声人語』、

 毎日は『余録』から。

 一面のコラムにはエキスが詰まっているからだ。


 それと、『社説』をもっと気軽に利用してもらいたい。


 留守の間のニュースの空白を埋める

 最も手っ取り早い方法は『社説』を読むことである。


 わたし自身、そうしている。


#読書 #人生訓