190412 飯田裕久 / 『「裏」を見通す技術』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

飯田裕久 / 『「裏」を見通す技術 勝ちたいあなたに捧げる刑事の「秘情報収集法」』



●雑学や商品知識は身を助ける。



・機関車の車輪の前には管が出ている。

 その管を通じて、砂の入った箱から砂が出てくる仕組みになっているのだ。


 上り坂などで強い牽引力が必要な時や、

 あるいは急停止をしなければならない時に、

 スリップを防ぐためと摩擦力を高めるために砂を撒くのだ。



●トラ箱・・・保護室

 一般人の生命身体を保護するために設置された部屋であり、

 法的に身柄を拘束された人たちが入る留置場とは違う。



●三味線をひく・・・

 真実を隠すためにデタラメを言うこと。

「泣き」のテクニック。


 三味線とは悪い意味に取られがちだが、

 時と場合によっては世渡りの有効なテクニックにもなり得るのである。



●引当り(ひきあたり、関西圏では「引当て(ひきあて)」とも)

 被疑者を検挙して起訴するまでの間にやらなければならない裏付け捜査。


 被疑者本人の案内説明で実際に現場に赴き、

 そこで犯行の状況を詳細に説明させ、

 実際の犯行状況と矛盾はないか確認をする捜査のこと。



●「まさか」の坂でつまずくな。

「まさかそんなことで間違うはずはない」

「きっと大丈夫だろう」という安易な思い込みをすると、

「坂道」で足をすくわれ、奈落へと転がり落ちてしまうのだ。



●自分たちの仕事も、

 多かれ少なかれ他の人の尊い犠牲なくしては成り立たない

 ということを常に認識しなければならない。


 そして、そのことを踏まえたうえで

「自分はなぜその仕事をするのか」

 という大義を忘れないことが大切である。



●後足

 ホシが犯行を行った後の

 逃走経路や逃走する際に取った行動のことである。



●人との別れ際の印象ひとつで、相手が好意的に思ったり、

 逆に反感を持ったりするものではないだろうか。


 たとえ自分にとって意に添わない結果で別れなければならなくとも、

 せめて最後の締めくくりだけはきちんと相手に誠意を尽くすべきである。



●どんな仕事をするのにも、やりがいを自ら見出してみることなのだ。


 初めは不本意に感じているかもしれないが、

 我慢してしばらく何も考えず馬鹿になって仕事に邁進してみる。


 そうすると、その仕事には思いもよらない奥深さがあって、

「こんな面白い仕事だったんだ」と思える時が来るかもしれない。


 自分でも気がつかなかった才覚を他の人から褒められて、

 今まで見えなかった世界が開けるかもしれない。


 何でもいいから、とにかく一度は邁進するのだ。

 そして、誠意を持って仕事に当たる。


「自分は何のために仕事をしているのか」

 わかるまでやってみる。


 辞めるのはそれからでも遅くはない。

 辞めようと思ったらいつでも辞められる。


 だが、辞めてしまえばそれでおしまいだから、

 とことん自分の限界を感じるまでやってみようではないか。


●(前略)

 仕事というのはそんなものではないだろうか。


 自分のために実績をあげるのは至極当然のことである。

 それが、仕事に対する究極の原動力になっていることも確かだ。


 だが、相手がいる以上、

 最低限守らなければいけないルールがあるのではないだろうか。


 そのルールを守らず、

 自分のことだけに固執して実績をあげたとしても、

 それは本当の意味で「自分のための仕事」ではない気がしてならない。


飯田裕久『自分を鍛える働き方-「刑事五十訓」に学ぶ』

 

#読書 #人生訓