190522 ガイ・カワサキ / 『起業への挑戦』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★ガイ・カワサキ (著)、三木俊哉 (訳) / 『起業への挑戦』



ラドヤード・キプリング

 モントリオールマギル大学でのスピーチ


 お金や地位、名誉にこだわりすぎるなと学生たちに警告して、

 こう言ったのだ。


「いつの日か皆さんは、このいずれにも関心を持たない人物に出会うでしょう。

 そのとき、自分がいかに貧しいかを思い知るはずです。」



●あなたのゴールは、世界を知ることではなく、世界を変えることだと推察する。

 起業とは行動であり、学習ではない。


●売り込みのお膳立て

 まずは「どのくらいお時間をいただけますか?」と尋ねよう。


 そうすれば聞き手の時間を尊重していることが伝わる。


 次に、「私がお伝えできる三つの最重要事項はなんでしょう?」と尋ねよう。


 これから言おうとしていた内容を相手がすでに知っていることが

 判明するかもしれない。そのときは割愛すればいい。


 最後に「ひととおりご説明してから、

 最後に質問を受け付けるというかたちでよいでしょうか?」と尋ねよう。


 途中でさえぎられることなく、

 スムーズなトークの流れを確保しようというわけだ。



●自己紹介は簡潔な表現を心がけよう。


 タイマーを一分にセットする。


 友人たちを相手に、

 あなたのスタートアップが何をしているかを一分で説明しよう。


 そのあと友人たちに、

 あなたのスタートアップが何をしているかを書いてもらおう。


 回答を集め、あなたが言ったつもりの内容と比較しよう。



パレートの法則

 効果の80%は原因の20%に由来するというもの。


メトカーフの法則

 ネットワークの価値はユーザー数の二乗に比例するというもの。


●プレゼンテーションの10/20/30ルール

 売り込みのスライドは10枚、時間は20分、使うフォントは30ポイント以上

 というものだ。


●MVVVP

Minimal-Viable-Valuable-Validating Product (MVVVP).

ミニマルで-実行可能で-価値があり-検証中 のプロダクト(直訳)


ベンチャーキャピタリストが、財務予測に求めるもの。

・五年間の予測と、ある程度見えている最初の二年に関しては

 詳しい前提条件がほしいですね。

 あとの三年は、売上の伸びを見て、

 その起業家が大きな野心を持っているかどうかを知るのと、

 資本集約度、人員数の増加といった重要指標を知るのが狙いです。


・「スタートアップの財務情報は意味がなくなりました」

 われわれが気にするのは、マーケットの大きさ、

 マーケット構築までの期間、エンジニアの数、ユーセージ(使用状況)、

 エンゲージメント(顧客との接触度)などです。



●財務予測を改善するひとつの方法は、

 トップダウンではなくボトムアップで計算することだ。

 誤った方法の場合、最初に大きな数字を持ってきて、

 それに達成が容易な市場シェアをかける。

 たとえばドックフード販売の場合なら、次のようになる。


・動物愛護協会によると、アメリカでは8500万匹の犬が飼われている。
・犬一匹につきドッグフードを1日2缶食べる。

・したがって市場規模は1日当たり1億7000万缶。

・控えめに1%の市場シェアを達成したとして、1日当たり170万缶。

・1缶1ドルで売るとする。

・すると1日の売上は170万ドル(これも控えめな見積もり)。

 年間売上にしてたったの6億2000万ドル。



 次に正しい方法でやってみよう。

 こちらはゼロから始めて、どれくらいの顧客を射止められるかを予測する。


検索エンジン最適化、パートナーシップ、ソーシャルメディアなどを

 駆使して獲得できる自社サイト訪問者は月間5万人。

・1%(500人)が毎日2缶、月に60缶を購入。

 月間売上は、500人x60缶x1ドル/缶=3万ドル。


 年間36万ドルは6億2000万ドルに遠く及ばない。

 おそらく36万ドルというのは悲観的すぎるが、

 実際の結果は6億2000万ドルよりも36万ドルに近くなるはずだ。


#読書 #ビジネス