190626 岸見一郎 / 『人生を変える勇気』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★岸見一郎 / 『人生を変える勇気 - 踏み出せない時のアドラー心理学』
●オーストリア 精神科医 アルフレッド・アドラー
「劣等コンプレックス」
自分が取り組むべき課題から逃げようとすること。
●変えられることに注目しよう。
今となってはどうすることもできない過去の経験、あるいは、今自分が置かれている状況が、
今の問題の原因であるということには「目的」があります。
そのようなことをいう人は”現状を変えるつもりはない”のであり、
現状を変えないために原因を持ち出しているのです。
変えられないことについてではなく、変えられることに注目することが大切です。
それは対人関係です。
アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」といっています。
その対人関係もこれまでどうであったかではなく、
これからの対人関係の改善に努めることを提案します。
●アドラー 「見かけの因果律」
本来因果関係のないところに因果関係を見出すこと。
●何をしても後悔する(と思っておく)。
どうせ決めるなら「今」決める。
迷うのは決めないためだったわけですから、
(決断すると)迷いはなくなりますが、今度は後悔するということです。
どんな決断をしても必ず後悔すると思っておけば、
決断前の迷いを回避し、決断後の後悔も受け入れられるでしょう。
●自分の人生に責任を
私がある時英語を教えていた高校生は、
親が自分の進路について助言するのをいつも嵐が過ぎるのを待つように耐えていました。
ところが、ある日、「昨日はだまっていなかった」というので、
何といったかたずねたところ、
「私の人生だから私に決めさせてほしい」と答えたというのです。
「もしも私がお父さんの考えに従って、お父さんがいいという大学に行ったとする。
でも、四年後にこんな大学に行かなければよかったと私が思ったら、
その時、お父さんは私に一生恨まれることになりますが、それでもいいですか」
娘にそんなふうにいわれた父親は何もいえず、
彼女は自分が行きたいと思っていた大学に進学し、自分の好きな仕事に就きました。
●大人になるということ 3つのポイント
(1)自分が決めなければならないことを、自分で決められるということ。
(2)自分の価値を自分で決められるということ。
子どもの頃からほめられて育った人は、
大人になってからは誰かに承認されたいといつも思うようになり、
自分の価値を自分では認めることができなくなります。
自分で自分の生き方の正しさを確信できず、誰かがそれでいいといえば喜び、
批判されたら、たちまち自分の人生なのに生き方を変えるようでは、
大人ではないということです。
(3)自己中心的な考えから脱却できているということ。
いつまでも子どものままでいたい人は、自分でできることもできないふりをして、
親からいつまでも援助を受けようとします。
親の方もいつまでも子どもが何もできないと思い、
土足で踏み込んで子どもの課題を肩代わりし、自分の考えを押し付けようとします。
大人になるというのは、自分の課題は自分で解決できること、
自分は決して自分が所属する共同体の中心にいるのではなく、
他者は自分の期待を満たすために生きているのではない
という事実を知っているということです。
●自分の人生を生きる。
他の人がどう思おうと、一番大切なことは<自分の>人生を生きることだと私は思います。
納得できないままに働く人には、
一体、誰のための人生を生きているのかとたずねてみたくなります。
自分の人生を生きなければ意味はありません。
●生きるために働く。
人は生きるために働いているのであって、
働くために生きているのではありません。
「働くことが生き甲斐だ」といえば聞こえはいいですが、
人間らしく生きることまで犠牲にして働くのは間違っています。
退職し、これからどうしたらいいのかという質問ですが、
何らかの形で他の人に貢献できると思える仕事を探そうというのが私からの助言です。
どんな仕事をするかはあまり大きな問題ではなく、
自分がする仕事が他の人に貢献できるものであるかが重要です。
●職場で大切なことは
「誰」がいっているかではなく、「何」がいわれているかです。
●プライベート(private)という英語は
もともとラテン語のプリバーレ(privare)、「奪う」という言葉が語源です。
自分のプライベートは自ら「奪い取る」しかないのです。
●助けを求められない人は自分にしか関心がない。
一般に、一人ではできないことがあれば、人に助けを求めるべきです。
自力でできることまで人に助けを求めるのは甘えですが、
できないことをできないと言えなければ、結果的に他の人に迷惑を及ぼしてしまいます。
●3つの失敗責任の取り方
(1)可能な限りの原状回復。
失敗した時には元の状態に戻す必要がありますが、完全に元に戻せないことはあります。
(2)感情的に傷ついた人があれば、謝罪すること。
失敗が顧客に波及した場合は、謝罪は必須です。
一点目の原状回復も必要です。
(3)今度、同じ失敗をしないためにはどうするかを話し合うことです。
大切なのは、同じ失敗を繰り返さないことです。
#読書 #人生訓