190726 リチャード・クラフォルツ、アレックス・クラークマン / 『ザ・キャッシュマシーン』
読書グラフィ 今日読んだ本
★リチャード・クラフォルツ、アレックス・クラークマン(著)、三本木亮 (訳) / 『ザ・キャッシュマシーン』
●TOC(Theory of Constraints、制約条件の理論)継続的改善のための5つのステップ
(1)制約条件を見つける。
(2)制約条件を徹底的に活用する。
(3)非制約条件を制約条件に従属させる。
(4)制約条件の能力を高める。
(5)(1)に戻る。
●一つの生産ラインにボトルネックは二つはない。
一つしかないんだ。
だから、ボトルネックは一つずつ解消していかないといけない。
一つ解消できたら、
また新たに発生したボトルネックを探していくんだ。
●製造の主なステップ
(1)注文管理担当者がオーダーを受理します。
(a)製品の仕様
(b)当該契約による粗利益
(c)顧客の財務状態
を確認。
(2)オーダーを承認します。
(3)注文管理担当者へオーダーが戻され、
オーダーされた機器が、在庫あるいは製造計画から割り当てられます。
(4)承認済みオーダーが製造担当へ渡されます。
顧客オーダーごとに、
製品のインテグレーション(統合)あるいは
カスタマイゼーション(顧客の仕様に合わせた設計製造)を行ない、
検査、梱包を行ないます。
(5)出荷管理担当者へオーダーが渡され、オーダーの出荷先を確認します。
(6)注文管理担当者へオーダーが戻されます。
顧客サービスへ製品インストールの依頼を出します。
このあとCOI(Completion of Installation=インストール完了)。
COIはまた別のプロセスとして分けられています。
COIのあとには、保証と売上金回収のプロセスが続きます。
●成長は確かに大切です。しかし、成長は行動の結果です。
成長を強要したり、成長率ばかりを気にしていては、
不適切な経営判断につながりかねません。
●まず最初に
本当の市場ニーズを満たすことのできる製品を開発すべきだと思います。
それができてからはじめて、競合他社を観察し、
自分たちをどのポジションに置くべきかを考え、
そしてマーケットシェアのことを考えればいいんです。
●価格設定も同じだと思います。
私は、まず最初に市場の価格を見て、
それから自分たちのコストやマージンを考えるべきだと
いつもみんなに言っています。
まず最初に、自分たちのビジネス、製品、業務そして市場に集中するのです。
成長は、その結果としてついてくるのだと思います。
●UDE(=Un Desirable Effects。好ましくない結果)TOC用語。すべての問題。
●ABP(=Aggressive, But Possible。厳しそうだが、やればできる。)
※標語の一例として。
●CPM(Critical Path Method)
プロジェクト・マネジメントの標準。
プロジェクトに必要なタスクを
すべてチャートに書き出して管理するというのが基本的なやり方。
書き出したタスクの中で、タスクが時間的にいちばん長く連なった部分、
つまりチェーン(鎖)が、プロジェクト全体を完了するのに必要な時間である。
このチェーンは、クリティカル・パスと呼ばれています。
リソースの配分にあたっては、
クリティカル・パスにリソースが最優先して割り当てられる。
●これまでのタスクに割り当てられていた保護時間を取り除き、
一旦まとめてから、3つのバッファに分ける。
(1)プロジェクト・バッファー
クリティカルチェーンのいちばん最後に置かれます。
(2)合流バッファー
クリティカルチェーン以外の経路が
クリティカルチェーンに合流する直前に置かれます。
(3)リソース・バッファー
ある種の準備命令。
クリティカルなリソースが必要とされる時に、すぐに使えるように、
前もって通達を出しておくのです。
タスクがやってきたらすぐに作業に取りかかれるようにするのです。
#読書 #ビジネス
ザ・キャッシュマシーン 2,980円 |