191010 エイドリアン・スライウォツキー /『伸びない市場で稼ぐ! 』 読書グラフィ
読書グラフィ 今日読んだ本
★エイドリアン・スライウォツキー、リチャードワイズ(著)、中川治子、佐藤徳之(訳)
/『伸びない市場で稼ぐ! 成熟市場の2ケタ成長戦略』
●ビジネスの革新者たちは、
(製品ではなく)需要(ディマンド)を革新してきた。
単なる製品機能を超えた、顧客のより高次元のニーズをつきとめ、
取り組むといった方法である。
顧客のコストや資金、エラー、時間を削減するために何ができるか?
顧客の収益を改善し、顧客のビジネスの差別化を促し、
顧客の売り上げを伸ばすために何ができるか?-
彼らはこう問いかけることで顧客への理解を深め、
ディマンド・イノベーションを進化させてきた。
●大企業にはかならず隠れた資産と隠れた負債の目に見えない台帳がある。
この隠れた負債とは、新しい成長機会を認識し、
追求する能力に負の影響を及ぼすものを指す。
●ディマンド・イノベーションは
従来型成長とは異なる成長材料を必要とする-
従来とは異なる技術、組織構造、評価基準や報酬制度、
そして、時には新たなブランドが求められるのである。
とはいえ、古い考え方や経理システム、評価方法、マネジメント方式に対し、
自力で新しいシステムを作れと言うのは現実的ではない。
まずは新しい成長を目指す第一歩として、
隠れた負債を意識的に特定し、調査し、理解し、克服することが必要なのだ。
●隠れた負債の種類
・企業文化面での負債
企業の思考様式
企業文化と歴史
リーダーシップとコミットメント(成果に対する連帯責任)
・構造面での負債
組織構造
技術力と能力
業績評価と業績連動報酬システム
予算と資源の配分方法
情報システム
・外部面での負債
ブランド/権威
顧客側の受け入れ態勢
投資家からの抵抗
流通チャネル/提携関係
●対消費者企業の成長戦略を探す質問
・あなたの会社の製品やサービスを取り巻く
より広範な所有プロセスまたは消費プロセスはどのようなものだろう?
あなたに解決できそうな消費者の悩みや不安は、
そのプロセスのどの地点にあるか?
・あなたの会社のブランドは消費者の感情面に訴えるものだろうか?
そのブランドは、消費者の帰属感を満たす共感の核として機能するだろうか?
共感という観点から見て、そのブランドは新しい市場でも通用するだろうか?
その新しい方向でブランドを進化させるために何ができるだろう?
・これまで以上に親密に、
費用効率よく顧客に近づく新しい独創的な方法はあるだろうか?
もしあるなら、この新しい関係から
どのような新しい提供内容が生まれる可能性があるか?
・一歩下がり、離れたところからあなたのビジネスを検討してみよう。
あなたのコア市場の周縁、たとえば、未開発の顧客群や販売チャネルに、
次世代ニーズへ対応することで実りある成長機会を提供する要素があるだろうか?
#読書 #ビジネス