190322 轡田隆史 / 『「考える力」をつける本』 読書グラフィ
読書グラフィ 今日読んだ本
★轡田隆史 / 『「考える力」をつける本: 本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで』
●翻訳ものでもときにひどい悪訳にぶつかる。
(中略)
つき合いつづける必要はない。
訳者の名前は覚えておいて、
またつかまされないように備えなければならない。
逆に、とてもいい翻訳を楽しんだときには、
これも訳者の名前をこころに刻んでおこう。
□カール・マルクス『資本論』
マルクスは、友人のエンゲルスといっしょに、
自由主義経済の名のもとに発展するイギリス社会で、
労働者の、ありのままの姿を観察した。
すると、「自由」とは名ばかりで、
労働者は、低い賃金で長い時間働かされ、
労働によって生じた利益のほとんどは、
生産手段を融資、労働者を雇っている
資本家のふところに入ってしまう。
マルクスたちは、
労働者の実態をそうとらえ、
そのような社会の主人公は
人間ではなく資本(蓄積されたカネや財物)だ、
それが「資本主義」という仕組みだ、
と分析した。
※この話をもっと伝えるべきだろう。
(自分ももっと早く聴きたかった!)
●メモには日付。
※自分でも、長い時間を空けて読み直した本の
印象に残るこったことが、かつて読んだときとは違うことを知り、
日付をメモっておくことは、けっこう重要だと思った。
●日曜日の朝刊各紙の「読書」欄は必読。
□映像作家 吉田直哉『霧中で影あつめ』
数学者 リチャード・ベルマン教授
「良い問いは、答えより重要だ」
●設問は、できる限り具体的に絞り込むことだ。
自分自身の記憶に対する問いかけであろうと、
他の人に問いかける場合であろうと、同じ。
人に何か教えてもらおうとして質問をしても、
答えてもらえない。
そこで質問の方向、方法をちょっとかえてみる。
すると、相手は、
「なんだ、そのことだったのか、
それならそうと、最初からそう聞いてくれればいいのに」。
パッと顔を輝かせて、しっかりと答えてくれる。
●インタビューでは、
相手の表情もとらえるのが大切だから、
視線は、相手の顔とノートに半々、といった感じ。
視線の上半分で顔を見、下半分でノートを見る、
とでもいったらいいかもしれない。
□内田百閒(ひゃっけん)『餓鬼道肴蔬目録(がきどうこうそもくろく)』
※著者曰く、「日本メモ史」の傑作。
□柳瀬尚紀『辞書はジョイスフル』
●アメリカの思想家 エマソン
「辞書も決して其れ(それ)を読むに悪い書物ではない。
辞書には虚飾もなく、冗漫な説明もなく、
示唆に富んでいる、-詩となり、歴史となり得る素材なのである。」
●換骨奪胎(かんこつだつたい)
広辞苑の旧版
「詩文を作るのに、古人の作の意義を模して語句を換え、
または組立を換えて着想を新たにしたように見せかけること」
と、いけないことのように解説している。
広辞苑の第四版
「見せかける」をやめて、
「古人の趣意に沿いながら、新しいものを加えて表現すること」
と改めたうえで、俗に、「焼き直し」の意に誤用、と補足している。
どんな辞典であろうと、人間の作ったものだから、
誤ちを記すことから逃れられない。
問題は、日々、内容を洗い直して、「進化」してゆくこと。
その意味で、あらゆる辞典は「成長途上」にある。
●イスラム教 哲学思想 世界的大学者 井筒俊彦
●最低限必要な辞典は?
(1)角川必携国語辞典
(2)朝日新聞の漢字用語辞典
(3)中国古典名言事典
(4)人物世界史事典(欧米篇)
(5)戦後政治史
(6)世界のことば
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