190330 藤川太 / 『家計株式会社化のススメ』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★藤川太 / 『家計株式会社化のススメ』


●家計経営 体質強化の14法則


(1)夢・目標を定める。

目先の欲望よりも

もっと重要と思われることを見つけること。


(2)嫌なことから見つける。

自分の現在の生活の延長線上から

はずれたところに将来像を描く。


「なりたくない」「したくない」

ということから考えていくという方法があります。


現状では実現できなさそうな夢や目標を設定する

という手もあります。


実現可能性が低く、

途中で「無理かもしれない」と思うようなこともあるでしょう。

でも、その時はリセットしてまた考えればいいのです。


(3)コミュニケーションを密にする。

コミュニケーションが取れていないのは、

組織を運営していくうえで致命的です。


(4)経営計画を策定する。

夢や目標が見つかったら、

次にやるべきことは「ライフプラン」を立てることです。


ライフプランというのは、夢や目標を実現するために、

いつごろ、どのくらいの期間で、こうする、こうなる、

ということを具体的に計画していくことです。


ライフプランをつくったからといって、

確実に夢や目標が実現するという保証はどこにもありません。


ただ、ないよりもあったほうが、

より効率的に目標実現に近づくことができるはずだということです。


ライフプランを書くコツは、

最初に子どもの進学や、車の買い替えなど、

時間の経過とともに自動的に起こるイベントを書き込んでいくことです。


あるいは、最終的な目標を達成するために、

いつまでになにをするかということも具体的に書き込んでいきます。


それぞれの予定を実行するのに必要な資金も記入していきます。

たとえば、10年後に100万円の資金が必要なのだとしたら、

毎年10万円のお金を貯める必要があります。


それを実現させるためには、

節約するべきか、などと具体的な方法も浮かんでくるでしょう。


このように、ライフプランシートを用いて、

家計の経営計画を策定するようにすれば、

将来の曖昧としたイメージがより具体的な形として見えてくるようになります。


(5)3つの利益創出法をフル活用


(i)収入を増やす。

(ii)支出を管理する。

(iii)運用益を多くする。


お金を増やす裏技っぽい話を信じ込んでいるようでは、

いつまで経っても利益を増やすことはできません。


結局のところ、地道な努力をしっかり積み重ねていくことが、

家計における利益を増やすいちばんの近道なのです。


貯蓄をするための方程式

貯まるお金=収入-支出+運用益


(6)「運用」から始めない

運用のリターンというものは、常にリスクと背中合わせです。


最も確実にできるのが「支出を管理する」ことです。


(7)支出方程式で無駄遣いをカット

支出を管理するということは、

単に節約だけの話にとどまりません。

「賢くお金を使う」という意味なのです。



お金を貯めるのが上手な人の考え方

収入-将来のための貯蓄-固定費=やりくり費(変動費


今月はこれだけ入ってくるだろう、

将来を考えたらこれだけ貯めておこう、

固定費はこれだけかかるだろう、

今月はこれだけしかやりくり費が残らないから、

この範囲内で生活できるように知恵を絞ろう

という方法です。


無駄遣いしやすい人は、

家計をすべて過去形で処理していますが、

お金が貯まる人は未来形で管理しているのです。


(8)真っ先に必要経費を削らない

やりくり費を削っていくと、

やる気がなくなってしまうかもしれません。

だから、やりくり費はできるだけ削らずに済むようにしたいのです。


貯めるのが上手な人は、やりくり費に手をつける前に、

固定費を削ります。


もちろん、固定費の削減は簡単なことではありません。


しかし一度削ることができれば、その効果は長続きします。


(9)固定費をオールリセットする

家も車もなにもない状態を想像してください。


そこから生活に本当に必要なものから、

ひとつずつ契約していきます。


(10)やりくり費は予算の範囲内で

やりくり費の予算が決まったら、

その予算は使い切っても結構です。


予算内に収まっているのであれば、

それ以上節約する必要はありません。


(11)「投資」と「消費」を区別する

将来どこかの時点できちんとお金を生み出せるのであれば、

それは「投資」と考えていいでしょう。


逆にその場で使うだけで、とくに将来、

なんのお金も生み出さない場合は「消費」に含まれます。


使おうとしているお金が消費なのか、

それとも投資なのかを考えるようにしてみましょう。


意識してお金を使うようにするだけで、

無駄遣いは格段に減るはずです。


(12)収入を増やす

収入を増やすことは、

その分たくさんの障害が待ち受けているのです。


収入を増やすことより、支出を管理することで

家計経営を盤石なものにすべく力を注ぐことのほうが

より現実的な選択だと言えるでしょう。


(13)仕事以外の時間を無駄にしない

勝ち組でも負け組でもない、

「引き分け組」とう生き方の選択肢もあることを忘れてはなりません。


引き分け組というのは、仕事は生活に困らない程度にこなす一方、

家族との時間、自分の健康なども大切にする生き方です。


最近だと「ワーク・ライフ・バランス」などという言葉も

登場してきましたね。考え方はそれと同じです。


引き分け組を目指すためには、

支出の管理を徹底することが必須です。


もし、より少ないお金で幸せに生活できるようになれば、

それだけ収入に対するノルマが低くなるからです。


短い時間で成果をあげられる人というのは、

仕事の内容も、その場だけの「消費」の仕事なのか、

それとも将来につながる「投資」の仕事なのかを区別しています。


消費の仕事だけでなく、投資の仕事も意識的に行うことによって、

それを将来のリターンにつなげているのです。


自分の稼ぐ能力を高め、

同時に時間の密度も濃くすることができれば、

働く時間を短くしつつ、

収入を上げることが可能になるのです。



●家計の経営リスクを見極める4つの指標

(1)「自己資本比率」をチェック

自分で貯めたお金=自己資本

銀行から借り入れたお金=負債

事務所などの拠点や原材料、製造物=資産


家計の場合、自己資本比率が25%以上あれば、

まあまあと言える水準です。


(2)借金の家計への負担度は?「借金負担度」

借金負担度(%)=負債 ÷( 年収 x 退職までの年数 )x 100


借金の額が

現役時代に稼ぐ総収入の何%に相当するのかを計算し、

負担感の大小を見ます。


10%以内であれば、まあ安全と考えていいでしょう。

15%~20%以内が理想。


(3)収入ゼロでどれだけ持つか「不就労リスク指数」

収入がゼロになった場合に

どのくらいの期間、生活していけるのかを指数化したもの。


不就労リスク指数=現在の金融資産額 ÷ 年間 基礎家計費


2年分以上3年分未満で、比較的安全。


(4)所得減少にどれだけ耐えられるか「所得減少リスク指数」

給料が減少傾向をたどった時、

どこまで収入が減少すれば生活に支障が出るのかを見るための指標。


所得減少リスク指数(%)=現金収支 ÷ 年収 x 100


現金収支とは、額面の年収から基礎家計費を差し引いた額です。


60%以上で、安全。

20%以上40%未満で、まあまあ。



※実践は自己責任で。


#読書 #財テク