190401 デュラン・れい子 / 『日本人を操る8つの言葉』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★デュラン・れい子 / 『日本人を操る8つの言葉』


●8つの言葉

(1)人間関係

(2)スケジュール

(3)派閥

(4)世間体

(5)自己実現

(6)情報

(7)若さ

(8)創意工夫


●日本企業で働き始めた外国人

「日本には稟議制度というのがあるんですね。

 ヨーロッパ式のトップダウンの命令系統に慣れていた僕には、

 とても新鮮でした」

「稟議制度?

 会社に自分の意見を提案する制度でしょ?

 そういえばヨーロッパにはないかも」


●日本ではサービス残業が美徳とされてきたが、

 フランス人は定時に帰るのが当たり前。


 よく夫が言っていたが、

 定時に帰れない人は能力がないと見なされる。


●日本の有給休暇消化率は45パーセントで、ずっとILOの勧告を受けている。


ILO=International Labour Organization

https://www.ilo.org/tokyo/about-ilo/lang--ja/index.htm

幅広い労働の問題に全力で取り組む国際機関。



●フランスは、有給休暇100パーセント年度内消化は従業員の義務であり、

 取らせない企業は罰せられる。



●フランス 「自殺」のことを「HARAKIRI」と呼ぶ。



□ベルギー アメリー・ノートン『畏れ慄いて(おそれおののいて)Stupeur et tremblements』


●ヨーロッパではプレゼントしても、お返しを期待してはいけないのだ。

 相手「○○が勝手にくれるのだから」と考えるからである。



●手帳を持たないのが、ヨーロッパのエグゼクティブ。


 ヨーロッパでは、

「自分の秘書を100パーセント信じられないのは、

 家庭の中で奥さんが信じられないのと同じだ」

 と、よく言われる。


 有能な秘書は、時々キーパーソンと呼ばれることもある。



●オランダ人にとって

 誕生日は日本では考えられないほど大切で、

 ヨーロッパの中でも独特である。


 一見のんびりしているように見えるオランダ人が、

 ともかく誕生日に関しては神経質なのだ。



●あるイギリス人 英語教師

「日本人にとって自分の会社は、

 自分自身のアイデンティティなんですよ。


 自分は○○ではなくて、

 ☓☓株式会社の人間だと思っているんです。」



●ヨーロッパでは名刺を持っていない人も珍しくないし、

 名刺は日本企業が進出しはじめてから始まった習慣だとも聞いた。



夏目漱石三四郎


●日本では結婚に関心がない人はいないようである。

 なぜなら「婚活」という言葉があるのは、日本だけだからだ。


●PC=Political Correctness

 他人の弱点や体の欠陥を公衆の面前で本人に言うのは、

 ヨーロッパではタブー。

 いちばん厳しいのはイギリス。



「バカと言われて怒るのは、バカ。

 バカと言われても怒らないのが、ほんとの利口」

 という言葉がある。


フランス婚

 フランスには、パートナーと一緒に暮らしていくやり方に、

 3つの形があり、

 フランス婚と呼ばれるのは、(2)か(3)のようだ。


(1)昔ながらの法律による結婚。


(2)PACS(パクス)

一代限りの結婚。


相手の籍に入ることもないし、相手の親の遺産をもらうこともない。


そのかわり別れるときは、

スタート時の自分の財産は、全部自分に戻る。


言い換えれば、

自由はあるが何の保証もないシステムだ。


フランス人の70パーセントが支持している。


(3)ユニオン・リーブル

「一緒に暮らしています」と区役所に届け出る。


 するとカップルだと認められ、

 税金や公的な負担が法律による結婚家庭なみに安くなる。

 会社は、夫婦と同じに配慮しなければならない。


 だから結婚しているのと、まったく変わらない。


 世間体より事実が大事ということである。



□マーク・コーマック著、樫村志保訳『ハーバードでは教えない実践経営学

タテマエとホンネが日本独特のものではない。


伊坂幸太郎ゴールデンスランバー



●日本は、フランスに次いで

 世界で2番目に義務教育を実行した国である。


#読書 #人生訓