190415 神成美輝(著) / 『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』 読書グラフィ

読書グラフィ 今日読んだ本

★神成美輝(著)、百枝義雄(監修) / 『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』


マリア・モンテッソーリの誕生日 8月31日

 モンテッソーリの教具がGoogleのホリデーロゴになったことがある。


●モンッテソーリ教育を受けた有名人

Google創立者 サーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ

Facebookの創業者 マーク・ザッカーバーグ

Amazon.comの創業者 ジェフ・ベゾス

Wikipediaの創設者 ジミー・ウェールズ

ワシントン・ポスト誌の元経営者 キャサリン・グラハム

経営学者 ピーター・ドラッカー

・俳優 ジョージ・クルーニー

クリントン夫妻

オバマ大統領

・イギリス王室 ウィリアム王子、ヘンリー王子

アンネ・フランク


●教育の基本原則は、子どもと大人は違うということを知ることです。

 子どもが大人と違うのは当たり前のことですが、

 大人になるとついそのことを忘れてしまいます。


 ですから、私たちがしなければならないことは、

「子どもはどのような世界を見ているかを観察すること」

 そして「見守ること」です。


 子どもは、子どもの世界を生きています。

 その世界は大人とは違ったルールで成り立っています。


●子どもには「敏感期」と呼ばれる時期があります。

 この時期の子どもは、

 自分の中にある「秩序」や「ルール」に従わなければならないという、

 あらがいがたい衝動を持っています。


 ですから、親が子どもの持っている秩序やルールから

 はずれたことをしようとすると、泣いて抵抗するのです。


 子どもは何かを嫌がっているというよりは、

 自分の中にある秩序に従いたいと強く思っているだけなのです。


●ある目的のために

 ある時にだけ

 何かに対して

 非常に強く反応する(敏感になる)


子どもの場合、

 ある目的(物事には順序という秩序があることを知るために)

 ある時(2~3歳の時)

 何かに対して(順序に対して)

 非常に強く反応する(敏感になる)


 順序にこだわるのは、

 秩序を学んでいる最中の敏感期の特徴です。

「秩序の敏感期」は、順序、習慣、所有、場所と4つに分かれています。


 その時期に獲得することはやさしいけれど、

 後になると非常に難しい「能力」



●「順序」にこだわる


 段取り力を身につける


 「急いで!」の言葉に反応しないのは、

 自分のつくった順序にこだわっているから。


 子どもは急ぎたくても、急げない。


 1歳半~3歳頃にかけての子どもたちは、

 それまでに身につけた「順序」に非常にこだわります。


 順序へのこだわりを認める。


 親は子どもが「経験から身につけた順序」を乱さない。


●「次は~じゃないのかな?」

 「次、何するんだっけ?」


 「時間がないからお手伝いしていい?」


 「どこをお手伝いしようか?」



●「習慣」にこだわる


 続ける力を身につける


 違う道を行こうとすると怒るのは、「いつもと同じ」がいいから。


 子どもは「いつもと違う」ことがイヤ。

「同じことを同じように」しないと気が済まない時期。

 突然の予定変更は無理。



●「そうだね、そっち行きたいよね。

 でも今日は○○だから行けないの」


 最初から「習慣にしない」ということも、意外と重要です。


 するなら一貫してさせる。

 ダメなら一貫してダメで通す。


 これが原則です。


 習慣へのこだわりはずっと続くわけではありませんし、

 言葉が話せるようになると、

 何をしたいのか、したくないのかを説明できるようになるため、

 解決するものです。


 子どもの習慣を無視しない。

 何を習慣にしているのか、注意深く観察する。



●「所有」にこだわる


 ”独占”を経て、”共有”を知る。


 友だちにおもちゃをゆずれないのは、

「自分のもの」が分かるようになったから。


 おもちゃはゆずれなくて当たり前。


 ひとり遊びが楽しすぎて、周りなどまったく見えない!


 独り占めの経験も成長の一部。


●子どもの中で、「所有」という概念が育っている。

 この時期、子どもの中で地球は自分中心に回っている。


●「これで遊びたいのね。

  でも○○ちゃんも遊びたいからどれだったら貸してあげられる?」


 「3つあるけど、1つを貸してあげようか?」


 「10数えたら(時計の針が5になったら)貸してあげようね」


●「欲張り」というレッテルを貼らない。

 おもちゃは貸せなくて当たり前。

 自分中心に地球が回っている時期を、大切に見守る。



●「場所」にこだわる


 論理性と善悪の判断を身につける。


 お客さんがイスに座ると怒るのは、

「場所」にこだわるから。


 同じ場所に同じ人や物がないと、気持ちが悪い。


 子どもはイスに座る人はセットで覚えている。


 別の人が座ると混乱してしまう。



●お客さんがだれかの席にすわろうとすると、子どもが怒るのです。

 そんな時の子どもは、

「場所」に神経が研ぎすまされる時期に入っています。


 この場所はあの人のもの、この場所にはこのおもちゃなど、

 同じ場所に同じ人や物がないと、

 子どもは気持ちが悪くて仕方ありません。


 イスであれば、そのイスとそこに座るひとはセットで認識しているので、

 だれか別の人が座ると、子どもはとても困ってしまうのです。



●「ママの席だけど、お客さんにどうぞするね」


 わがままと決めつけない。


 場所へのこだわりを見守る。


 何か変化がある場合は、あらかじめことわっておく。



#読書 #子育て