190511 藤原東演 / 『捨てる幸せ』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★藤原東演 / 『捨てる幸せ』



●権力や地位があるからといって、その力を無闇に振り回したり、

 力にものを言わせて無理におしつけたりしないこと-

 つまり、力のある者ほど力の勢いを慎めという戒めです。


●自分一人で福を受け尽くすのではなく、

 少しでも人様にお分けする心を持つべし。



□映画『ライムライト』 チャップリン

「人生は、どんな辛いことがあっても、生きるに値する。

 それには三つのことが必要だ。

 勇気、想像力そしてサム・マネーだ。」



●「規矩、行ない尽くす可からず」


「規矩」とは規律や規則のこと。

 それを「行ない尽くす可からず」というのは、すなわち

「あまり規則や規律を人に押し付けるのは慎むように」ということです。


 規律や規則を押し付けすぎると、人は留まらない、

 やがては去っていってしまうだろう、ということです。



●周りの人の行いは、自分の普段の行いのあらわれとも言えます。


 ですから、人を叱責するとき、小言を言うとき、

 自分が相手に求めていることを自分自身は本当にできているのか、

 自分は相手につねに範を示すことができているのかと、

 ふと立ち止まってみるといいと思います。


「看脚下(かんきゃくか)」という禅語があります。

 自分自身のありようを見つめろ、ということです。


 すると、自分もまた不完全で発展途上にある人間の一人なのだと気づき、

 怒りの矛も和らぐのではないでしょうか。



●「好語、説き尽くす可からず」

相手に話すとき、いくら相手にプラスになると思っても、

話しすぎるものではない、話しすぎれば、

かえって真意や気持ちは伝わらないという意味です。


まるで相手の心も頭も気にせず、自分の話したいことばかり話す。

これでは壁に向かって話しているのと同じではないでしょうか。


相手と真にわかりあうためには、

口数をコントロールすることも肝要です。



●(嫌いな人を)無理に好きになることはありませんが、

「あいつも人間なんだ」「人として挨拶はしよう」

「最低限の礼は保つことにしよう」と決めて、

 こちらから挨拶くらいはするようになりました。


 その結果、「あいつは嫌な奴だ」という感情に支配されなくなって、

 とても気持ちが楽になりました。



「嫌い」という感情に振り回されそうになったら、

 そこでちょっと想像力を働かせてみてください。


 その人にも、もちろん親はあるだろう、あるいは妻はあるのだろうか、

 子はあるのだろうか、友人もあるだろう、と。


 そうすれば、嫌いだからといって、

 みずから礼を失して自分の品位を落とすことは、少なくとも免れるはずです。



●師匠「グジラで精進料理を作れ」

 弟子「そんなことできるわけがありません」

 師匠「クジラを売って、かわりに野菜や豆腐を買うこっちゃ。

    あなたはクジラの肉を手放さないから、むずかしいのじゃ」



本田宗一郎

「自分の学識や経験知はかえって邪魔になる。

 それを忘れてしまう『無』の心になることが大事だ。

 これは人生においても当てはまる」と語っています。



●禅の教え『信心銘』

「非思量の処、識情測り(はかり)難し」


「自分の考え方や理屈を超えたとき、

 想像では測りきれない素晴らしい発想や働きが生まれてくる」

 という意味です。


●禅の言葉「両忘(りょうぼう)』

「物事を二つに分けることにこだわらず、忘れてしまいましょう」

 という意味です。


 とかく私たちは、

「善と悪」「成功と失敗」「徹底と不徹底」

 という具合に物事を分けて考えます。



中二病

 自分という個にこだわり、つねに人と違っていようとすること。


 思春期まっただなかの中学二年生ころに、

 そういう精神性が最も顕著になることから名付けられたとか。



●経験を積み肩の力も抜け、自分というものが確立するほど、

 いい恰好をしようとすることもなくなり、

 自我意識は薄れていくように思います。


 しっかりと足元が定まれば、

 もはや「自分が、自分が」と主張しなくても、

 自分を失うことはないからです。


 その心の余裕をして、

 物事や人と一つになれる境地に至らしめるのだと思います。



●これからの人生を、より心豊かに生きるために身につけたいのは、

 肩の力を抜いて物事や人と接する余裕です。

 肩の力を抜くには、

 逆に一度肩に力を入れてみたあとゆるめると、その感覚がつかめます。




#読書 #人生訓