190520 岸見一郎 / 『生きづらさからの脱却』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★岸見一郎 / 『生きづらさからの脱却: アドラーに学ぶ』


ヘブライ預言者たちが災いを予言すると、

 それを聞いた人々は行いを改めた。

 その結果、彼らが予言した災いは起こらなかったので、

 無用な予言をしたと嘲笑されることになった。



●人間の短所をいわば出っ張った角のようなものだとすれば、

 その短所を取り除いてはいけない。

 取り除けたとしても、その結果、

 たしかに角のないまるい人になるかもしれないが、

 角を削った分、スケールの小さな人になってしまう。

 短所を矯正すれば、

「一角(ひとかど)の人物」にもなれないことになる。


 そこで短所だと思われている資質を違ったふうに見たい。

 例えば、集中力のなさは、

 同時に複数のことを手がける力があると捉えなおす。

 また、本を読み始めたが、

 この本は今の自分には必要ではないとわかった時点で

 ためらいなく読むのをやめられうのは、飽きっぽいのではなく、

 決断力があると見ることができる。



アドラー心理学 「勇気づけ」

 行動だけでなく、自分が存在するだけで、自分には価値があると思え、

 そう思えることで対人関係に入っていく勇気を持てるように援助すること。


「ありがとう」や「助かった」と言葉をかけることである。


(中略)


 このことは自分についてもいえる。

 この自分が何か特別なことをしていなくても、、

 そのままで価値があると思え、

 そのような自分を受け入れる勇気を持ちたい。

 この私がそのままで価値があるのだという

 基本的な信頼感を持てないと、特別によくなろうとするか、

 それが果たせない時には特別に悪くなろうとする。

「普通であることの勇気」を持ちたい。


 普通というのは平凡という意味ではない。


 まず、自分が今のままで価値があると思えることが必要である。


 そのように思えるためには勇気がいるが、

 自分についてそのように思える人は他者についても過剰な期待を抱かず、

 あるいは自分にとって都合のいい理想を見ないで、

 現実の人と向き合うことができ、

 他者について細かいことを気にしないで、

 多様性を受け入れることができる。



#読書 #人生訓