190529 村山涼一 / 『パワーコンセプトの技術』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★村山涼一 / 『パワーコンセプトの技術』
●アレックス・オズボーンのチェックリスト
リスト | 内容 |
転用 | □新しい用途はないか? □変更や改良を加えて他の使い道が考えられないか? |
応用 | □これに似たものはないか? □過去に似たものはないか? □他からのアイデアが借りられないか? □何か真似できるものはないか? |
変更 | □変えたらどうか? □ひねってみたらどうか? □意味、色、動き、音、匂い、様式、型などを変えてみたらどうか? |
拡大 | □機能を拡大したらどうか? □何かをつけ加えたらどうか? □時間や回数を増やしたらどうか? □ダブらせたり、掛け合わせたらどうか? |
縮小 | □縮小したらどうか? □何かを取り除いたらどうか? □圧縮/小型化/分割/除去したらどうか? □薄く/軽く/低く/短くしたらどうか? |
代用 | □他のものに代用したらどうか?(人/モノ/エネルギーなど) □他の方法にしたらどうか? □他のプロセスにしたらどうか? |
再配列 | □要素を入れかえたらどうか? □他の型にしたらどうか? □順序を変えたらどうか? □原因と結果を入れかえたらどうか? |
逆転 | □逆や反対にしたらどうか? □裏返しにしたらどうか? □上下を逆にしたらどうか? |
結合 | □組み合わせたらどうか? □組み立てたらどうか? □ユニットにしたらどうか? □目的を組み合わせたらどうか? □アイデアを組み合わせたらどうか? |
●二つの発想法
(1)新しい意味を設計すること。
(2)それを変換すること。
(2)-1 セラピー発想法
商品コンセプトのような保証要因をつくる発想法。
保証要因・・・パッケージやデザイン、分量、内容物、価格
(2)-2 レトリック発想法
ネーミングやキャッチフレーズのような促進要因をつくる発想法。
促進要因・・・ネーミングやキャッチフレーズ
● [価値] = [形態] + [意味]
・価値:商品
・形態:商品コンセプト、パッケージ、デザイン、ネーミング、
キャッチフレーズ、分量、内容物、価格など。
・意味:機能的・情緒的・精神的ベネフィット。
●レトリック発想法というのは、
意味から形態に変換する際、
その変換コードにレトリックを使うというもの。
レトリックの第一人者であった故佐藤信夫氏は、レトリックを
「言葉を巧みに使って、効果的に表現する方法」といっている。
これは、話を聞いたり、文章を読んだりするときに組み込まれている、
独特な、ちょっと変わった言葉遣いだという意味。
●レトリックの種類
・転義 ─── 直喩
│
└─ 隠喩
・異化 ─── 時間転移
│
└─ 誇張
│
└─ 矛盾
│
└─ 異形
●人は概念的に考えていたことが適切な言葉に置き換えられたとき、
感心したり、感動したりする。
言い換えれば、
暗黙知で感じていたことが、適切に形式知に置き換わると、
そこに心的躍動感が起こる。
●時間転移
表現したい内容(意味)を、
時間をずらしたモノ、コトに喩えることで、形態に変換すること。
表現したい内容(意味)を
「今」という時点で何かに喩えて形態化するよりも、
その時間をずらして、たとえば過去にあったものに形態化したほうが
古き良きイメージをもたせることができるし、
一方、未来にありそうなものに形態化したほうが
先進的なイメージをもたせることができるということである。
例:「父の、あの、ラガー さしあげます」(キリンビール)
「クルマが未来になっていく。」(トヨタ)
●誇張
表現したい内容(意味)を、実際に意味するモノ、コト以上に
誇張して喩えることで、形態に変換すること。
例:ギガワロス、テラワロス
●隠喩
表現したい内容(意味)を、
一見それとは無関係なモノ、コトに喩えることで、形態に変換すること。
例:このノートパソコンは「大人の翼」(日本IBM)
労働組合の委員長をスキッパー(船長)、組合員をクルーと定義(日本水産)
自動車のジャガー
●矛盾
表現したい内容(意味)を、相互に対立し、
矛盾するようなモノ、コトに喩えることで、形態に変換すること。
例:キレカジ
「ワイルド バット フォーマル」(トヨタ ハリアー)
●異形
表現したい内容(意味)を、奇形やグロテスクなモノ、コトに
喩えることで、形態に変換すること。
例:シーマン、ガングロ
●ケロリン・・・ケロリと痛みが治るところからつけられた。
●レトリックの効果
驚き・違和感
↑
異形
矛盾
隠喩
────
誇張
時間転移
直喩
↓
平静・合意感
#読書 #ビジネス