200315 小田玄紀 / 『ゼロからわかる仮想通貨入門』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★小田玄紀 / 『ゼロからわかる仮想通貨入門』
●「ホットウォレット」と「コールドウォレット」
・ホットウォレットとは、ネットワークに接続しているタイプ。
-PCに上におく「デスクトップウォレット」、ネット上の「ウェブウォレット」、
スマホなどに入れる「モバイルウォレット」があります。
いずれも、ソフトやアプリを自分でダウンロードし、
そこにビットコインを送るだけです。
ホットウォレットは、ネットの脅威にさらされるリスクがある一方、
ネット上にデータがありますから、個人のミスで失う、
というのは避けられます。
・コールドウォレットは、ネットワークに接続しないお財布です。
-コールドウォレットには、
専用の端末を用いる「ハードウェアウォレット」があります。
USBなどでPCに接続し、ビットコインのデータを移して使います。
ほかにも紙状でお札のような感覚の「ペーパーウォレット」があります。
印刷されたQRコードを使ってビットコインのデータを入れ、使う仕組みです。
コールドウォレットにはネットの脅威から守れるというメリットがある反面、
端末が壊れてデータを取り出せなくなったりしたら終わり、
という弱点があります。
●胴元なしで未来予測を実現するAugur
Augurはイーサリアムのブロックチェーンを利用して動いている
プロジェクトの1つで、その名前Augurには「占い師」という意味があります。
基本的な流れは、
(1)「未来予測をつくる」
(2)「掛け金を投じて未来予測に参加する」
(3)「事実認定する」
(4)「配当が支払われる」
の4つです。
胴元はおらず、未来予測を作るのはユーザーです。
誰でも自由に予測のテーマや予測を提案して予測市場を作り、
ネットワーク上に載せることができ、
誰でもその予測に参加することができます。
その予測が正しければ、報酬として独自通過「REP」がもらえます。
Augerには、供託金(レポーターになるために預けるお金)を出して
レポーターになる人が多数存在し、
レポーターは予測の対象となっていたイベントが
実際どのような結果になったのかを報告します。
多数の人がイベントの結果を報告することで、事実が認定されます。
レポーターは正しい結果を報告すれば報酬を受け取ることができ、
間違った結果を報告すれば供託金が没収されます。
虚偽の報告をしても報酬は得られないので、
自然と、正しい報告だけが集まり、賭けが成立する、というわけです。
●Augurの仕組みは保険にも応用できます。
保険にはさまざまな種類がありますが、
基本的には契約者が一定期間保険料を払い続けることにより、
事故や病気になれば保険金が支払われる仕組みです。
予測市場と保険市場の仕組みはよく似ており、Augurに置き換えると、
契約者は事故や病気に備えて供託金を支払い、予測に参加。
保障期間中に病気や事故になれば配当が支払われ、
何もなければ支払われない、ということになります。
もしAugurを保険に応用できれば、一連の流れが自動化でき、
業務に関わるコストが大幅に削減できるため、
保険料の値下げも期待できます。
例:フランスの保険会社AXA 航空便遅延保険「fizzy」
●寄付への応用について実験
寄付においては、自身の寄付金がどのように使われているのか
不透明な部分がありますが、
ユニセフのウォレットアドレスは公開されているため、
誰もがすべての活動を見ることができるようになり、
透明性の高い運用が期待できます。
仮想通貨は1円単位の少額から寄付をすることができ、
送金コストが安いため、寄付と相性がいいといえます。
国境がないため、海外のプロジェクトへの寄付も簡単にできます。
#読書 #財テク