190417 神成美輝(著) / 『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』 読書グラフィ

読書グラフィ 今日読んだ本

★神成美輝(著)、百枝義雄(監修) / 『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』


●「観察 → 発見 → 見守る」で子どもの才能が伸びる。


子どもの成長は型通りにはいきません。


今、目の前にいる子どもが、何をしたいのかを「発見」して、

それに合ったサポートをしてあげる方が、

ずっとその子の成長を助けることになります。


子どもの中にある才能を伸ばしたいという強い気持ちが、

かえってその子の才能をつぶすことがないように、「見守る」。



●観察する

子どもの「興味の中心」を見つける。

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 子どもを観察してみよう!

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何が好き?

何をしたいの?なぜそれをしているの?

ひとり遊びが好き?お友だちと遊びたい?


子どもの興味の中心さえ見つけることができれば、

広がりを得ることができるものです。


まずは子どもが何に本当に興味があるのか、

じっくり観察してみてはいかがでしょうか。


例:電車好き → 路線図 → 駅 → 家、行った場所など


親ができることは、

その子が持っている「本来のもの」を伸ばすこと。

実際にそれしかできないのです。

「ここが伸びてほしい」という親の願いは、

子どもにとってはほとんど関係ありません。


子どもは自分が伸ばしたいところが分かっています。

観察を通じてそれに親が気づいてあげることは、

とても大切だと思います。



●自由に選択させる

「選択肢」を与えて判断力を育む。

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 子どもに選ばせてみよう!

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小さい子なら2択から。

大きくなるにつれて、少しずつ選択肢を増やす。

イヤイヤの時にも選択は有効。


子どもがそのおもちゃに対して興味がなければ、

1万円したおもちゃでも子どもにとってはただのガラクタです。

100円ショップで自分で選んだ方が、よっぽど喜ぶことも・・・


選択するという行動は、考える力につながります。

単におもちゃや洋服選びにとどまらず、

何か困難にぶつかった時にも

「どうすればいいのだろう」と考えるようになるからです。


選択することができないと、

いつまでも「ママ、~はどうしたらいい?」

と親に判断をゆだねるようになってしまいます。

これでは自主性は育ちません。


選択の結果よりも、「選択をする」という行為に価値があります。


変なコーディネート、

(大人にとって)つまらないおもちゃを選んだとしても、万事OKなのです。


●見守り、挑戦させる


「教えない教え」で、

 やる気と自信、気づきの機会を与える。

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 子どもにやらせてみよう!

└────────────────────────────┘

安全を確保し、挑戦させる。

間違っていても、なおさない。

「教えて」と言われるまで、教えない。


教えてしまうと、

子どもが自分で試行錯誤する機会を奪ってしまいます。

失敗をして、新たなやり方を見つける、

もう1回最初からやってみる、

といったことを繰り返すことで、

自分で一番いい方法を見つけることができます。


子どもの方から、「手伝って」「助けて」のサインを見せるまでは、

大人はじっと待った方がいいのです。

大人が判断して声をかけると、

「ああ、ボクにはできないことなんだ」と最初からあきらめてしまい、

せっかく考えようとしている子どもの気持ちを台なしにしてしまいます。


こういったことが続くと、子どもは自分に自信が持てなくなるものです。


やる気のある子どもを育てるには大人がじっと待つこと、

これが大切なのです。


子どもだって、一生懸命に取り組んでいる時に、

横から「ちがう、ちがう」と言われるのって、いやですよね。

せっかくのやる気もしぼんでしまいます。


「間違ってもいいから、やってみれば。分からなかったら聞いてね」


失敗する、試行錯誤することで、子どもの才能は伸びていく

ということを忘れないようにしたいものです。



モンテッソーリの活動で皆さん驚かれるものに、

縫い刺しと、アイロンがけがあります。


縫い刺しは、太めの本物の針を使って、

布や厚紙の決められた穴に針を通していきます。

ちょうど簡単な刺繍をする感じです。


また、アイロンがけは、パッチワーク用の本物のアイロンを使います。

もちろん熱いです。

使い方をきちんと説明して、見守っていれば、大きな危険はありません。


また、「本当に熱い。触るとやけどをする」ということが分かっている方が、

結果として、大きな事故にはつながらないのです。


アイロンの熱さを分かっている子は、家のアイロンも絶対に触りませんから。



#読書 #子育て