190516 田中ウルヴェ京 / 『成功の種を蒔く』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★田中ウルヴェ京 / 『成功の種を蒔く──わが子の本気を引き出すコーピングスキル50』


●感情反応コーピングに重要 「セルフトーク

独り言のこと。

心の中で無意識のうちにつぶやいているセリフを指します。


セルフトークから自分のくせに気づいたあと、

いつものセルフトークが自分によい影響をもたらすものなのか、

悪影響を与えるものなのかを、仕分けていきます。


その際には、「自分を楽しくさせるセルフトーク」や、

「やる気を引き出してくれるセルフトーク」は残します。


「自分を悪い方向に行かせてしまう無益なセルフトーク」は捨てていき、

意識的によいセルフトークに変えていくのが感情反応コーピングです。


つまり、マイナスのセルフトークを、

プラスのセルフトークに変えていくのです。



●刺激コーピングは、

ストレスのきっかけとなった刺激(出来事や状況)そのものを

コーピングするスキルです。


ストレスに対して「大丈夫」と思えたとしても、

ストレス刺激そのものは存在し続けます。

その刺激にどう対処するかを考え、問題を解決しなければなりません。


それを行うのが刺激コーピングで、問題解決コーピングともいいます。



●震災のように、自分では解決できないストレス刺激(問題)は、

「(その出来事が)ストレスになっているなあと、毎日、思ってください」


現実を受け入れて「ストレスになっているなあ」と

あるがままに受けとめたほうが、子どもにとってはよほど安心できるのです。


大きすぎるストレスに対しては、「感じる」「考える」ことをやめて、

なにかで気持ちをまぎらわせてください。


たとえば縫い物や編み物など、無心になって手を動かす作業をする、

外に出て深呼吸をする、ラジオ体操のような簡単な運動をする、

お笑い番組を見る、歌をうたう、といったことです。


平時から、ストレスに対してこうした対処法で接しておくと、

有事の際にも、「あっ、私、すごく大きなストレスを感じている。

考えるのをやめよう」と、「ストレスと向き合わない」という

自己調整ができるようになります。



●「社会支援コーピング」は、

人や組織など他者の力を借りて行うコーピングで、

ストレスの発生過程のどの段階でも使えます。



アメリカ 心理学者デニス・ウェイトリー博士
『幸種(THE SEEDS OF GREATNESS TREASURY)』

「蒔いた種しか実にならない」


裏返せば、「蒔いた種は、どんなものでも実になってしまう」

というということになります。


自分の境遇に悪態をつきながら、心の中で悪い種を育てていけば、

悪い結果が、どんどん実っていきます。

その逆に他人や環境に感謝の言葉を呟きながら、

自分という人間が社会に貢献できるようにと、

心の中に種を蒔いていけば自然によい実がなっていくのです。


だからこそ、どんな種を蒔きたいのかを、

親がきちんと考えておかなければなりません。


お子さんのために蒔く種は、「愛情豊かな人になる」ための種なのか、

「チャレンジ精神旺盛」という種なのか、

お父さま、お母さまが決めていくのです。


親にできるのは、未来に種を蒔くことだけ。

その種を育てていくのは子ども自身です。


日常生活の中で子どもを叱ったり、褒めたり、相談に乗ったり、

進路やその他のさまざまな「人生の課題」に関して導いていくのは、

すべて「種を蒔く」ことにほかなりません。


ポジティブな種を蒔くために親ができることは、

シンプルに「情報の収集と提供」です。ただそれだけ。

ここでも、最終的に「どうするか」を決めるのは子ども自身です。


子供の悩みは、大人から見ればたいしたことではなくても、

大人にはわからないことで悩んでいるわけです。


子ども時代の「いやなこと」は、すばらしい学びを得る機会であり、

その機会をつぶすことほどもったいないことはありません。

「人生で起きるいろんないやなことに対処するためのマニュアル」は、

自分で一ページずつつくる「オリジナルメソッド」です。


だからこそ、いったん手にすれば

その子にとって揺るがない自信の素となるのです。

なにより、その自信を構築していく過程こそ、

その子ならではの人生の醍醐味でもあるのです。


ですから私は、お母さま方に対して、

「絶対に、お子さんに先回りして教えないでください」と、よく言います。

これは、私自身も親としていちばん気をつけているところです。



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