191022 藤村靖之 / 『月3万円ビジネス』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

藤村靖之 / 『月3万円ビジネス』



里山を時間を掛けて薪専用の山に変えます。


 薪専用であれば、6年で丁度よい太さに育ち、

 チェーンソーだけを使って、現場で薪が作れます。


 刈り取られた後には必ず植林されますから、

 森林には持続性が生まれます。



●複業化

 実は文明の転換期にはいつも複業化します。


 一つの文明が繁栄している時には必ず分業化が進みます。


 繁栄している時というのは、

 価値観も社会システムも文化も定まっています。

 身分や収入も安定しています。

 つまり変化は必要ありません。


 分業化するほど一人の人ができる仕事は狭くなりますから、

 他人への依存度は高まり、経済は大きくなります。


 取分け、日本の高度経済成長時代には、

 経済成長をしやすくするような分業化が進みました。


 身についているのは分業化されたテクニカル・スキル(技)のみです。


 コンセプチュアル・スキル(何をすれば価値が生まれるか?

 どのように実現すればよいか?・・・という術)は苦手です。



●産業システムをミクロにローカル化する条件

(1)既存の利権になるべく抵触しないこと。

(2)消費者のメリットがうんと大きいこと。

(3)新しい雇用が生まれること。

(4)社会性が高いこと。

(5)ビジネスとして成立すること。

(6)小さく始められること。



●家庭内自給を促すビジネスを考える

 理想と現実のギャップに注目する。

 

 

  国レベル 地域レベル 家庭レベル
現実 理想 現実 理想 現実 理想
           
           
           
エネルギー            
安全・健康            
娯楽            
教育            
情報            
交通            

 

 

 


●5点セットで提供

(1)道具

(2)材料

(3)ノウハウ

(4)仲間

(5)きっかけ



自給率を高めるビジネスでは、

 ノウハウと仲間ときっかけは、只で提供する。


「ノウハウと顧客をいかに囲い込むか」というのが

 20世紀型のビジネスの要諦でした。


 今は21世紀、情報とネットワークは極度に発達しました。


 ノウハウと人間関係をオープンにする人の所に人は集まるのです。



●借金をしないでビジネスを立ち上げる方法を考える。

 初期投資ゼロならば大変有望/初期投資が大きければ無謀。



●故郷にこだわらない。

 地方で仕事を創るための過渡期には、変化は多様で部分的です。


 だから、美味しい<場所xテーマ>が少しと、

 不味い<場所xテーマ>がたくさん有ります。


 故郷にこだわると不味いモノを食べる破目に陥ります。


 故郷にこだわるのは年寄りになってからにしてはいかがでしょう。



●満足して永住できる5つの条件

(1)美しい自然

(2)温もりのある人間関係

(3)愉しく稼げる仕事

(4)潤いのある文化

(5)家



●「指向はするが無理せず成り行きに任せる」

 というのは、実は最近生まれた新しいワークショップのスタイルと似ています。


 従来のワークショップは、

 初めに目的があり、目標と計画を立て、人を集めて行動します。


 新しいスタイルのワークショップでは、感性が同じ人が集まり、

 漠(ばく)とした活動をする内に目的が徐々に定まってきますが、

 過度にはとらわれません。


 このようなスタイルはスピードを競う場合の合理性とは逆ですから、

 競争社会には不向きです。


 しかし、自由度は保証されますから、「後で後悔」の危険はありません。


 この「自由でノーリスク」ということが共生派の人から喜ばれる理由です。



●CC's = Culture Creatives(文化を創る人々)



天然酵母のパン ルヴァン

http://bread-lab.com/bakeries/215



#読書 #ビジネス