191111 松田千枝/『「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★松田千枝 / 『「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる』



サブスリー

 フルマラソンを3時間以内で完走。




「姿勢の体操」で最も大切なことは「正中線(せいちゅうせん)」です。


正中線とは、体の真ん中、縦の軸をなす、

頭のてっぺんから足裏までを貫く1本の線と言ったらいいでしょうか。


体は、余分な力をすべて抜き、1本の細い軸(=正中線)を意識することで、

最も軽やかに、無駄なく動きます。



●人間の脳は大きくわけると3層になっており、

 そこにこれまでの進化の過程が表れているそうです。


(1)

 いちばん内側にあるのが「爬虫類脳」と言われるR複合体(脳幹)。


 自律神経の中枢である視床下部もここにあります。

「第3の目」と呼ばれ、体内時計の役割をする松果体(しょうかたい)もあります。


 爬虫類脳は、内臓を動かすことをはじめ、本能をつかさどり、

 生命の維持に最も欠かせない役割を担っています。


(2)

 爬虫類脳の外側にあるのが「動物脳」と呼ばれる大脳辺縁系です。


 大脳辺縁系は、記憶や嗅覚に深く関わりながら、

 おもに感情をコントロールしています。

「好き・嫌い」などの感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)、

 快感ややる気に関わる側坐核(そくざかく)、

 情報処理や短期記憶に関わる海馬などがあります。


(3)

 いちばん外側にあるのが「人間脳」、

 大脳新皮質で、動物脳を大きく包み込んでいます。


 大脳新皮質は知性や理性、言語をつかさどり、

 人間的な社会活動を可能にしています。


 目や耳からの情報を処理する視覚野・聴覚野、

 言葉を理解するための感覚性言語野、総合的な判断や創造、学習など

 高度な知的作業を行っている前頭連合野などがあります。



●渡邊健一 『ジュラシック・コード』

 私たちの脳では、いつでもこの3つの層が「会議」をしているそうです。


 たとえば、おいしそうなケーキを前にした場合。

「お腹がすいた」(爬虫類脳の本能)

「目の前に大好きなケーキがある」(動物脳の感情)

「でも、今ダイエット中だ」(人間脳の判断)



●気功・太極拳の指導者 中村康弘氏

「ワニのように脊骨を揺らして這うと、

 爬虫類脳が活性化され、自律神経がよみがえります。

 毎日1分這うと、脊骨の歪みがとれる。

 毎日5分這うと、生きる力があふれてくる。」



●一人でできる「姿勢の体操」 3つのポイント

(1)正中線を通す、胸の中心点から動く。

(2)背骨を緩める。

(3)呼吸とともに体の内側を見つめる。



●シータル

 ヨーガの言葉で

「知性と心が冷静に澄みきって、冴えわたっていること」

 という意味です。



●楽な姿勢

 思いっきり肩を上げて、全身に力を入れてから、

 ストンと抜いたときの状態です。


 ここで「胸の中心点」に手を添えましょう。

 胸の中心点は、バストのあいだ。

 胸板の厚みの真ん中だと意識してください。


 次に、胸の中心点を意識して、息を吐きながら、おへそを覗き込みます。

 どこにも力を入れず、

 脳天が自然とおへそに引き込まれていくようなイメージです。


 おへそを覗き込んで息を吐ききると、

 自然に肛門が締まりお尻が内側に引き寄せられて小さくなります。


 息を吐ききったら、今度は息を吸いながら、

 そのままスーッと背すじを伸ばします。


 締まっている肛門から頭のてっぺんに向かって、

 空気を吸い上げていくイメージ。

 首が長くなり、頭頂部から力が抜けるのを感じてください。


 このイメージした空気の通り道、

 頭頂部と肛門(正確には肛門と性器を結ぶ真ん中の「会陰(えいん)」、

 胴体の真下にあたる)を結ぶ線が、正中線になります。


 正中線が細いほど、動きは軽く、滑らかになります。

 正中線を細くするには、

 線の端と端を「遠くにつなげる」意識を持つことが大切です。


 これは、距離の近い2点を結ぶより、遠い2点を結んだほうが、

 ぶれのない直線を引けるのと同じことです。


 そして今度は、頭頂部は空から引っ張られ、

 肛門から脚の内側、足裏を通る線は

 地面の奥に向かって引っ張られているとイメージしてみましょう。



●シャバアーサナ

 ある動作を行ったあと、ゆったりと呼吸しながら、

 体の内側に意識を向けること。


 ヨーガの脱力のポーズ。



※胸の中心点を意識するだけでも、かなり効きます。

 本文ではいろいろなエクササイズが載っていますが、

 テキストでは説明しきれないので、

 気になる方は、実際の本を参照頂ければ幸いです。



※実践は自己責任で。



#読書 #養生訓 #健康