191112 福永哲夫 / 『1日5分!「座り」筋トレ』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

福永哲夫 / 『1日5分!「座り」筋トレ 超簡単「貯筋」運動のススメ』



●人の筋肉は、筋線維と呼ばれる50ミクロンほどの細い線維の集合体です。

 ちょうど束ねた髪の毛のようなものです。


 筋線維には、

 大きなパワーを発揮することが得意な速筋線維と

 人のスタミナを司る遅筋線維があり、

 どちらの筋線維が多いかによって

「速筋タイプ」と「遅筋タイプ」と呼ばれます。


 筋線維タイプは遺伝的にほぼ決まっています。


 筋力トレーニングにより肥大しやすいか否かにも違いがあり、

 速筋線維が多い人のほうが肥大しやすいことが知られています。


 このため、トレーニングで

 筋肉が太くなりやすい人となりにくい人が存在します。


 理想の身体をイメージするときに大切なことは、

 自分の現状を受け入れ自分の身体つきの個性を受けいれることです。


 自分の持って生まれた身体を尊重して、

 そのうえで理想の体型をイメージし、

 それに近づくよう筋肉を鍛えていけばよいのです。



●部分痩せができるかどうかは、

 科学的にはまだ十分解明されていない問題なのです。


 基本的には脂肪は全身で反応する、つまり、

 全身運動でまんべんなく落ちていくものと考えられています。


 ですから食事からの摂取カロリーをコントロールしつつ、

 全身運動で減らすという方法が王道です。

 もうひとつは、筋肉で身体を引き締めること。



●私たちは、すべての筋線維を動かすことはできません。


 全力を発揮しているつもりでも、

 実際に働かせることができている筋線維は

 全体の70~80パーセントです。


 筋肉がつねに余力を残して活動していることは、

「火事場の馬鹿力」という言葉で知られています。


 火事場の馬鹿力とは、追い詰められた状況になったときに、

 普段発揮できないような大きな力が出るということのたとえですが、

 これは普段働かせることができていない筋線維が

 存在するということも表しています。


 筋肉を構成する筋線維すべてが収縮したときに発揮できる力のことを

「生理的限界」といいます。

 一方で、自分の意志で発揮することができる最大の力のことを

心理的限界」といいます。

 心理的限界とは筋肉そのものの限界ではなく、

 脳の限界、集中力の限界なのです。


 持っている筋線維の何パーセントを動かせるかは、

 人によって違います。

 よくトレーニングされたスポーツ選手は、

 より多くの筋線維を動員することができます。

 普段身体を動かす機会が少ない人は、

 持っている筋線維の半分程度しか動員することができません。


 しかしトレーニングをすることで、

 より多くの筋線維を動員することができるようになります。

 筋力を発揮する際の集中力が高まるのです。


 筋力トレーニングを始めると、筋肉が太くなる前に

 筋力が改善されて大きな力を発揮できるようになることがあります。

 これは、心理的限界が生理的限界に近づいた、

 ということなのです。


 動員できる筋線維の数は、同じ人でも日によって違います。

 たとえば、私は毎日自分の握力を測定していますが、

 その数値は日によって異なります。

※実践は自己責任で。



#読書 #養生訓 #健康