191228 川村真二 / 『日本人の心に響く名言』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★川村真二 / 『日本人の心に響く名言―ビジネスマンに贈る』



朱子

「言うなかれ、今日学ばずして来日ありと。

 言うなかれ、今年学ばずして来年ありと。」



●引退し、八十歳を超えた晩年のチャップリンにある人が聞いた。


チャップリンさん、

 お自分では生涯の最高傑作は何だとお考えですか」。


 するとチャップリン

ネクストワン」

 と答えた。


「盛年」は心の持ちようなのであろう。



孔子

「これを知るを知ると為し(なし)、知らざるを知らずと為せ。

 是れ(これ)知るなり」


 知っていることを知っているとし、

 知らないことは正直に知らないとしなさい。

 そこから初めて知ることができるようになります。



●学んで思わざれば則ち(すなわち)くらし。

 思うて学ばざれば則ちあやうし。


 人から教わるだけで自分で考えなければ

 ものごとをしっかり把握できない。


 また自分で考えているばかりで学ばなければ

 視野が狭くなり危険である。



●明日ありと思う心のあだ桜 夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかも


 明日、桜を見に行けばいい。明日でもべつに遅くはない。

 そう思うのは、はかないことになりますよ。


 夜中に嵐が来て、

 美しい花をすべて散らせてしまうこともありますから。



明智光秀(と伝えられている)

「心知らぬ人は何とも言わば言え 身をも惜しまじ名をも惜しまじ」



●断じて敢行すれば、鬼神(きじん)も之(これ)を避く



孔子論語

「人の己を知らざることを患えず(うれえず)、

 人を知らざることを患う。」


 自分のすばらしさを他人は知らないと嘆かず、

 自分が他人のすばらしさを知らないことに胸を痛めることである。



●ジョハリの心の窓

 

 

  自分
知っている 知らない
他人 知っている (1) (2)
知らない (3) (4)

 

 


(1)自分が「知っていて(認識していて)」、

 かつ他人にも「知られている」


「開放された心の窓」「オープンな心の窓」


例:自分の好きな食べ物、嫌いな食べ物


(2)自分では「知らない(気づいていない)」が、

 他人には「知られている」


「気づかない窓」

 他人からの指摘によって「開放された心の窓」になる。


(3)自分では「知っている」が、

 他人には「知られていない」


「隠している心の窓」

 自分が考えていることを他人に話し、自己開示すれば、

「開放された心の窓」になる。


(4)自分も他人も「知らない」。誰も認識していない


 今のところ誰にも認識はされていないが、必ず存在する

「無意識の心の窓」「可能性の心の窓」である。


・「開放された窓」の分量が多いほうが、

 通常は人間関係は良好になり、その満足度は高くなり、

 さまざまなプラスが生まれる。


 自分を磨き、自分をオープンにし、自分の心を他人に知ってもらう。

 一方、他人から自分に忌憚(きたん)のない意見を

 フィードバックしてもらう、それを生かせば、

 他人に自分を高めてもらうことが可能になる。


 それは響き合うすばらしい人間関係である。



伊達政宗伊達政宗五常訓」

「仁に過ぎれば弱くなる、義に過ぎれば固くなる、

 礼に過ぎれば諂い(へつらい)となる、

 智に過ぎれば嘘をつく、信に過ぎれば損をする。」


 徳目も過ぎれば害となる。

 バランスよく行うことが実人生を生き抜く知恵なのである。


 一つの徳目に偏らず、過不足なく生きることは

 すなわち中庸の徳にいたる。これも一つの極みであろう。



●極めるべきは自他を生かす知恵である。

 それが教養というものであろう。


●徳とは平たく言えば魅力的ということである。

 魅力のある人とは、与えてくれる人である。


 与えるものは何か。一つは生きる糧、すなわち金品である。


 しかし、人に金品を与えることはおのずから限界がある。


 もう一つ与えるものは、生きる甲斐、すなわち精神的満足である。

 これは金品と違いほぼ限りなく人に与えることができる。


 精神的満足とは、自尊心であり、

 達成感、成功感の満足といったものである。

 人はその満足を求めて生きている動物である。


 それは多くの場合、他人から与えられる心の勲章のようなものである。

 だから、その精神的満足を満たしてくれる人は魅力的である。


 与える三つ目のものは、よりよく生きるためのノウハウである。

 象徴的に言えば「魚を与えるより、魚を獲る方法を教える」人のほうが

 魅力的なのだ。



#読書 #人生訓

 

 

 

川村真二 / 『日本人の心に響く名言―ビジネスマンに贈る』