200129 アルフレッド・アドラー(著)、岸見一郎 (訳) / 『子どもの教育』 読書グラフィ
読書グラフィ 今日読んだ本
★アルフレッド・アドラー(著)、岸見一郎 (訳) / 『子どもの教育―アドラー・セレクション』
●子どもの教育が厳格なものであったか、
甘やかしであったかを知ることも重要である。
必要なことは、理解すること、誤りを避けること、
子どもが問題に直面してそれを解くように、そして、
共同体感覚を持つように、いつも勇気づけることである。
子どもにがみがみいう親は、子どもたちを害することになる。
子どもの勇気を完全にくじくことになるからである。
他方、甘やかしの教育は、
依存的な態度と、一人に執着する傾向を助長する。
親は、世界は薔薇色のものである、といったり、
世界を悲観的な言葉で描写することを避けるべきである。
親の課題は、子どもが自分で自分のことができるように、
できるだけ優れた人生の準備をすることである。
困難に直面することを教えられなかった子どもたちは、
あらゆる困難を避けようとするだろう。
そのことが、子どもの活動範囲を狭いものにすることになる。
●話したり、言葉を使って交わることを困難に感じる子どもたちは、
通常、強い共同体感覚を持っていない。
うまく話すようにならない子どもたちは、
しばしば甘やかされた子どもたちである。
子どもが何かを言葉を発して頼もうとする前に、
母親があらゆることをしてしまうのである。
言葉を使う必要がないので、
他の人との結びつきと社会適合の能力を失ってしまう。
子どもが話を終わる前に親が口を挟んだり、
自分で答えることを許されない子どももいる。
笑われたり、馬鹿にされたりして、勇気をくじかれる子どももいる。
このように、いつも矯正したり、あら探しすることは、
子どもの教育に見られる悪習である。
このことの恐るべき結果、このような子どもたちは、
貶められ(おとしめられ)、劣っているという感じを
長年にわたって持ち続けることになる。
●子どもを偉大な人にする方法については法則はない。
しかし、子どもにぞんざいに接してはならず、
いつも勇気づけ、子どもたちに、
空想と世界との間に溝を創り出すことがないよう、
現実の人生の重要性を説明するようにしなければならない
ということを覚えておくことはよいことである。
#読書 #子育て