190509 藤原東演 / 『捨てる幸せ』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★藤原東演 / 『捨てる幸せ』



●欲をあまり感じなくなることが人間的な後退であるとは、

 私は思いません。

 それは欲に支配されないようになるという、一つの進歩です。


●知足

「足ることを知れ」と読みます。


●あなたに今、無いものを求める努力をする前に、

 まず自分にあるものを数えましょう。

 そしてあることに感謝し、活かしましょう。


●『ヒンドスワラージ』 ガンジーの言葉


 欲望の川に押し流され、手に入れた物を失うことを恐れる心には、

 たどり着く岸辺などはない。


●江戸時代のすぐれた禅者 白隠の書画 「打出の小槌」


「萬宝を 打出すと云う いつわりよ、

 おごるあたまをひしぐじやぞ」


 これを振ると、お金がいくらでも出てきたり、

 いろいろな宝物が出てくると思っていたら、それはとんでもない間違いだ。


 物欲が満たされたら、幸福になれると思っている

 そんな慢心を叩き出すのがこの小槌だ。



白隠


 いつも自分の足元を忘れるな、いつも足元を用心して、

 今、与えられているものごとに丹精込めて打ち込むことだ。



荘子荘子


 君子の交わりは淡きこと水のごとく、

 小人の交わりは甘きこと醴(れい=あまざけ)のごとし


 私は、この言葉には二つの教えが含まれていると思っています。

(1)人間関係を結ぶときの距離の取り方。

 人をきちんと見極めるにはある程度の距離や時間が必要だ。


 イギリス(?)のことわざ「人と自分との間に『小さな垣根をおく』」


(2)親しい人との距離の取り方。

 たとえ親しい間柄になっても、ある程度の距離は保ったほうがいい。


 親しい間柄だからといって、期待しすぎれば、

 互いに重荷になりかねません。



梅の花のように、修行を重ね、

 悟りを開き力量を十分に秘めているのだけれど、

 そのことを周囲に感じさせず、

 ただそこにいるだけで人の心を和ませ、癒すことができる。


 本当はすごい人なのに、偉そうなそぶりなど微塵も感じさせない。


 しかし、決して影が薄いわけではなく、

 ただその場にいるだけで、えもいわれぬ存在感がある。


 それでいて威圧感はなく、周囲の人がホッと安心するのです。


 滅多に出逢えるわけではありませんが、こういう人は、確かにいます。



●龍源寺 住職 松原哲明

「俳句に『花明かり』という季語がある。

 君たちには、花明かりのような人になってほしい」


「花が一輪あるだけで、その部屋が明るくなる。

 そのように、そこにいるだけで周囲が明るくなるような人になれ」



●「すごい人」「偉い人」と思われるより、

 一緒にいると「安心できる人」「癒やされる人」と思われる人に、

 なろうとしてはいかがでしょうか。
 

※実践は自己責任で。


#読書 #人生訓