190419 吉越浩一郎 / 『「社長」を狙うか、「社畜」で終わるか。』 読書グラフィ
読書グラフィ 今日読んだ本
★吉越浩一郎 / 『「社長」を狙うか、「社畜」で終わるか。』
※イチ「肉食系」の意見として。
●心理学者 ダニエル・カールマン
2002年 ノーベル経済学賞 受賞。
ビジネスの成功要因における
専門的知識の占める割合は わずか15%、
残りの85%は人間管理の能力やその人のパーソナリティだ
という調査結果を発表し、
IQ(知能指数)より
EQ(感情指数)、BQ(身体指数)、MQ(道徳指数)のほうが重要である
と結論づけている。
●社長に必要な能力 2つ
(1)厳しさ
ただし、私(著者)が言っているのは、
己をストイックに律するような自分に対する厳しさではない。
何が何でもデッドラインまでにこれだけはやり抜くという、
「自分の努力に対する厳しさ」のことだ。
例:スポーツ指導者による体罰問題
教えたとおりにできないからといって選手を殴っても、
それで選手のパフォーマンスが上がりはしない。
それよりもなぜできないのかという原因を分析し、
効果的なトレーニングを考え、選手のやる気を鼓舞し、
何があっても目標を達成するのが、コーチや指導者の役目だ。
(2)徹底する力
必要だと思うことはすべてやり、絶対に途中で放り出さない。
最後までやってみて思ったような結果が出なかったら、
やり方を変え、何度でも試行錯誤を繰り返す。
これを徹底して行うのだ。
早い話が社長になろうと思ったら、
なれるまで努力を続ければいいのである。
●稲盛和夫
成功する人とそうでない人の差は紙一重だ。
成功する人に熱意がないわけではない。
違いは、粘り強さと忍耐力だ。
失敗する人は、壁に行き当たったときに、
体裁のいい口実を見つけて努力をやめてしまう。
●どんなに仕事ができても倫理観のない人に経営はできないのだ
ということを確信した。
●理想的な成長プラン
20代は フォロワーシップ
30代は マネジメント
40代は リーダーシップ
●仕事というのはあくまで結果がすべてだ。
どんなに汗をかいて課題に取り組もうが、
結果が伴わなければ、その人の仕事は評価に値しない。
厳しいようだがこれが世界の常識だ。
その代わりに、どういうアプローチで結果を出すかは、
本人しだいにしないといけない。
上司が思い切って委ねるからこそ、
部下は結果を出すために死に物狂いになる。
だから知恵やアイデアが湧き、仕事の処理能力が高まり、
ビジネスパーソンとして成長するのだ。
●大事なのはPL(損益計算書)なのだ。
仕事の結果を判断するのは何かといったら、それは数字である。
努力や根性や徹夜や汗といった数字に還元できないものは、
仕事の評価には結びつかない。
仕事でアピールしたければ、数字で示すしかないのである。
常にPLの数字が頭にあり、
それどうやったら改善できるか意識しているのが、
プロのビジネスパーソンなのである。
また、PLで経営状態を把握し、
PLに基づいた経営判断ができない人間に、
社長の仕事などできるはずがない。
社長になればさらにバランスシートもキャッシュフロー計算書も
必要なことは間違いないが、まずは何よりPLである。
●早朝会議
始業1時間前に全員が集まり、
お互いに感じている問題を発表し合って部門内の情報共有を図る。
さらに、問題が明らかになったら、その解決のために、
「誰が」「いつまでに」「何をやるか」
を決め、任された人間は
デッドラインまでに求められたものについての結果を出し、
やはり会議の場で発表を行なう。
もし事前に宣言したデッドラインが守られないようなことがあれば、
全員の前で徹底的に追い込んだ。
●巨大な水族館の水槽の中で群れを成して泳ぐ魚は、
ランダムに並んでいるように見えて、
実はトップグループのそれぞれの位置が決まっているという。
では、先頭の魚を網ですくい取ってしまったら、配置はどうなるか。
それまで2番目にいた魚が1番目に昇格しそうな気がするが、
実はそうはならないらしい。
トップを失った群れは、たちまち統制がとれなくなってバラバラになる。
しばらくすると、また整然と泳ぐようになるが、
そのとき先頭にいるのは、
先ほどの2番目とはまったく別の魚であることがほとんどだという。
群れを率いるトップには、2番手を含むその他大勢とは異なる、
特殊な能力や資質が求められる。
私(著者)はこの事実を知ったとき、
これは水槽だけでなく会社にもそっくりそのまま当てはまると思った。
#読書 #人生訓
「社長」を狙うか、「社畜」で終わるか。 1,620円 |