200207 学研教育出版(編) / 『おとなが子どもにできること』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

学研教育出版(編) / 『モンテッソーリの子育て おとなが子どもにできること』



●おとなの役割は、

 子どもには自分自身を育てる力が備わっているということを

 正しく理解すること、子どもの発達に適した環境を用意すること、

 そして子どもと環境を結びつけるように援助することなのです。



●子どもと接する「おとなの心得 12か条」

(1)子どもに必要とされているときだけ、子どもと関わりましょう。


(2)子どものいるところでもいないところでも、子どもの悪口を言ってはいけません。


(3)子どものよいところを見つけ、そこを強くしていきましょう。


(4)物の正しい扱い方を教え、それらがいつもどこに置いてあるかを示しましょう。


(5)子どもが環境と交流を始めるまでは積極的に関わり、

 交流が始まったら消極的になりましょう。


(6)子どもの要求に対して、たとえそれができなくても、

 聞く耳はいつももつようにしましょう。


(7)子どもの誤りをいつも指摘して直させる必要はありませんが、

 子どもが子ども自身やほかの子を傷つけたり、危険があるときには、

 すぐにやめさせましょう。


(8)子どもは何もしていないように見えても、

 何かを観察しているのかもしれません。

 そういう時には、あえて何かをやらせなくてもいいのです。


(9)やりたいことが見つけられずに困っているときには、

 一緒に探したり、新しいものを見せてあげたりしましょう。


(10)新しいもののやり方を(以前拒まれたことがあったとしても)、

 くり返しくり返し、忍耐強く見せるように心がけましょう。

 その時は、ことばではなく、動作を見せることに専念しましょう。


(11)子どもを信じ、できるようになるのを待ってあげましょう。


(12)子どもに接するときは、親の従属物としてではなく、

 一つの人格をもった人間として接しましょう。



モンテッソーリの「大人のタブー」

・禁止

「だめ」「やめなさい」「汚い」「うるさい」など、

 おとなの都合や好みで、子どもの活動を止めないでください。


 ただし、社会のルールを無視したり、人を傷つける行為、危険な行為に対しては、

 最初からしっかりとした決まりを作り、

 守れないときにはきちんと叱らなければいけません。


・代行

「やってあげる」「早いから」と、子どもが動き出す前に、

 おとなが手を出してはいけません。

 子どもはおとなに依存するようになり、

 いつまでも自分でできるようにはなりません。


・命令

 指示したり命令したりして、子どもを服従させてはいけません。

 小さくても、子どもは人格をもった一人の人間です。

 おとなの所有物ではありません。


・放任

 親としてのビジョンをもたず、何の決まりもルールも定めずに、

 子どものやりたいようにやらせるのは「自由」ではなく、「放任」です。


・せきたて

「子どもは時間がかかる」のです。

 そしてまた、早くしなければならない必要性を感じていません。

 特に子どもが何かに集中しているようなときに、

「早くして」、「もうおしまい!」と言わないようにしましょう。



●おとなは「環境」を作る人 子どもを育てるのは「環境」です。

 子どもは自分で環境を作ることはできません。

 環境を選ぶこともできません。


 わたしたちおとなが、まず環境を整え、環境ができ上がったら、

 その環境と子どもがどのように交わればいいのか、

 環境の中にあるものの使い方や、ものを使ってどうするのか、

 ということを実際にやってみせる。


 このことをモンテッソーリでは「提示」と言いますが、

 これがおとなの子どもに対する関わり方です。


※ここでいう「環境」とは、子どもの発達に必要な「もの」や「場所」です。



●発達の4段階

(1)幼児期 0~6歳

 体も心も人生で最も大きく成長する時期。

 数多くの敏感期が現れます。

 五感を通してたくさんの体験をすることがだいじです。


(2)児童期 6~12歳

 友だちが大切になって、一緒に活動したがります。

 道徳心やモラルが生まれてくるのもこの時期です。


(3)思春期 12~18歳

 幼児期に次いで、心と体が大きく生まれ変わる時期です。

 友だちとの関わりは、より重要なものになっていきます。


(4)青年期 18~24歳

 自分の好きな分野、得意な分野で、

 社会に貢献することができるようになります。



#読書 #子育て

学研教育出版(編) / 『モンテッソーリの子育て おとなが子どもにできること』